仙台七夕まつり開幕 復興と感謝 能登の被災地に思いを 熱中症対策におもてなしも
khb東日本放送
杜の都の夏の風物詩、仙台七夕まつりが開幕しました。8日まで色とりどりの七夕飾りが仙台市中心部を彩ります。
仙台藩祖伊達政宗の時代から続く仙台七夕まつりは前年に続き七夕飾りの高さ制限や食べ物、飲み物の店頭販売の制限は無く通常開催となりました。 震災からの復興と感謝の気持ちを込めた、復興折り鶴の七夕飾りです。2011年から始まり、東日本大震災で全国的に自粛ムードが広がる中、その払拭にもつながりました。 「美しい明日、希望の未来(そら)へ。」をテーマに、仙台市184校の小中学校と特別支援学校の児童生徒が作成しました。 杜の都の夏を彩る仙台七夕まつりですが、ここ数年、制作費の高騰や作り手不足などから七夕飾りの数が少なくなってきています。こうした中、次の世代に祭りをつないでいこうと新しい取り組みも始まりました。 常盤木学園高校とビジネスホテルを経営する松月産業が連携して作成した吹き流しです。6つのチームが考えたデザインの中から、採用されました。涼やかな緑と赤の配色に、くす玉を斜め模様にすることで特徴を出しました。 デザインを依頼した松月産業では、伝統を守りながら新たな取り組みに挑戦することで祭りの継承を期待しています。 能登半島地震からの復興を願う七夕飾りも飾られています。制作費は祭りを主催する協賛会がクラウドファンディングで集めました。吹き流しには寄付する際に寄せられた応援メッセージが添えられています。1日でも早く日常が戻ることを願い、被災地を思う多くのメッセージが寄せられています。 様々な思いが込められた仙台七夕まつり、協賛会では「平日3日間の開催だが、コロナ前と同じ規模の200万人以上の来場を期待したい」と話しています。 今回の仙台七夕まつりでは、厳しい暑さに備えた熱中症対策やAI技術を活用した新しい方法で観光客をもてなしています。 仙台市青葉区の藤崎ファーストタワー館前にはミスト冷風機が設置されています。連日のように続く暑さへの対策として設置され、涼を求める人の姿が多く見られました。すぐ側には救護所も置かれていて、体調を崩した人が手当てを受けたり休んだりできるように看護師が常に待機しています。ミスト冷風機と救護所はJR仙台駅前にも設置されています。 商店街で観光客に一風変わったおもてなしです。仙台名物のひょうたん揚げで知られる店舗では、AI技術を身近に感じてもらおうと会話ができるAIロボット、AICOが接客します。 AICO「仙台七夕まつりで特徴的なのは豪華絢爛な笹飾りで、商店街ごとに手作りされています」 観光客が話しかけると、仙台七夕まつりの会場を案内してくれたり仙台市の観光スポットを紹介してくれたりします。おすすめのお土産も提案してくれるそうです。 見物客「長くて難しい説明じゃなくて、誰にでも分かるような優しい説明で良かったと思いました」
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