【MLB】ヤンキースはオプトアウト権行使のゲリット・コールを引き留めるのか 期限は日本時間5日午前7時
ヤンキースの決断のときが迫っている。9年3億2400万ドルの大型契約を結び、5シーズンにわたってチームを支えてきたエース右腕のゲリット・コールがオプトアウトの権利を行使。ヤンキースは残り4年1億4400万ドルの契約に1年3600万ドルを追加すれば、コールのオプトアウトを無効にできる。現在34歳のコールに5年1億8000万ドルの契約を与えるべきか。ヤンキースは日本時間11月5日午前7時に迫るデッドラインまでに決断しなければならない。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 コールは2023年に15勝4敗、防御率2.63、222奪三振の好成績を残し、メジャー11年目にしてサイ・ヤング賞を初受賞。今季も同様の好成績を残していれば、ヤンキースは1年3600万ドル分の契約を追加してコールを引き留めることを迷わなかったはずだ。 しかし、今季は右ひじの炎症によって長期離脱を強いられ、6月後半になってようやく復帰。短縮シーズンを除くと、自己最少となる17試合しか登板できず、8勝5敗、防御率3.41、99奪三振にとどまった。右ひじは手術を回避できたものの、「爆弾」を抱えている状態であることに変わりはない。5年1億8000万ドルでコールを引き留めた場合、右ひじの状態が悪化して1~2シーズンを棒に振るリスクを覚悟しなければならないかもしれない。 幸いにも今オフのFA市場には、サイ・ヤング賞の経験者であるコービン・バーンズとブレイク・スネル、ほかにもマックス・フリードやジャック・フラハティといった好投手が名を連ねている。5年1億8000万ドルをFA市場に投じれば、コールよりも若いエース格の投手を手に入れることも可能だろう。ただし、スネルはコールと同様にスコット・ボラスの顧客であり、簡単な相手ではない。また、フラハティに関しては今夏のトレード・デッドラインでヤンキースが健康面の問題を理由に獲得を回避した経緯がある。 ヤンキースは強打者フアン・ソトがFAとなり、その引き留めに注力したいというのが本音だろう。よって、コールに1年3600万ドル分の追加契約をオファーして残留を確定させ、それ以降はソトの引き留めに全力を注ぐという可能性もある。期限まで残り1日を切るなか、ヤンキースの決断に注目が集まっている。