【西武】隅田知一郎が自身初の“マダックス”で4勝目「鳥肌が立ちました」
◆日本生命セ・パ交流戦 西武5―0広島(12日・ベルーナドーム) 新しい光景が目の前に広がった。9回2死一、二塁。小園を得意のチェンジアップで空振り三振に仕留めると、西武・隅田は捕手の古賀と抱き合って喜んだ。球団で100球未満の完封勝利“マダックス”は、88年9月1日の阪急戦(西武)で松沼博が達成して以来36年ぶりの快挙だった。「すごく鳥肌が立ちました」。本拠地で初めての完封劇で4勝目を挙げて、お立ち台で笑みを浮かべた。 【写真】新川優愛のセレモニアルピッチ! 登板前日でベンチから外れた11日の夜、味方の試合をテレビで観戦。源田が一塁へヘッドスライディングをしたエンディングが頭から離れなかった。「源田さんとかのすごい悔しい姿を見て、きょうは絶対勝つぞという気持ちでマウンドに上がりました」。2回1死一塁、自らのけん制が悪送球となってで走者を二塁に進めるが、2死後にけん制で刺してピンチの芽を摘んだ。キレのある速球にチェンジアップ、カーブを低めに集めて打たせて取った。「積極的にストライク勝負できたことが結果に結びついたと思います」。5点を先制してくれた打線の援護もあり、4安打で今季初めて9回を投げきった。 投打がかみ合って連敗は8でストップ。渡辺GM兼監督代行は「やっぱり連敗しているときは投手が完封するに限ると思います」と左腕をほめた。
報知新聞社