初代女王へ、SAGA久光スプリングスの陣容固まる 新外国人も合流し練習試合【SVリーグ】
10月開幕のバレーボールSVリーグ女子で初代女王を目指すSAGA久光スプリングスの2024~25年シーズンの陣容が固まってきた。 ■ポニテ姿で笑顔、コートに立つハンガリー出身の新戦力ザックマリー【写真】 20日にサロンパスアリーナ(佐賀県鳥栖市)であったVリーグ女子のカノアラウレアーズ福岡との練習試合では新外国人アタッカーのグレタ・ザックマリー(32)=ハンガリー出身=が加入後初めて対外試合のコートに立った。 同じく新戦力のステファニー・サムディ(25)=米国出身=も合流。レギュラーシーズンが昨季から倍増の44試合となる長丁場を戦い抜くための戦力が整いつつある。試合はSAGA久光が全4セットを取り、完勝した。 グレタ・ザックマリーは中島咲愛(25)、中川美柚(24)とレフト対角を組み、2セットで先発。186センチの長身を生かした高い打点からのアタックを披露した。コート内はもちろん、プレー後も通訳を交えてチームメートとコミュニケーションを取る姿に酒井新悟監督(55)も「バレーIQが高い。相手の状況を見ながら、パフォーマンスを発揮できる」と頼もしそうにうなずいた。 身長188センチのオポジットで米国での代表歴があるステファニー・サムディは合流間もないこともあり、コートインは見送られた。開幕に向けて徐々にペースアップしていく方針を確認しており、この日はアリーナ内の練習コートで、サーブなどを繰り返していた。 パリ五輪に出場した女子日本代表ミドルブロッカーの荒木彩花(23)は中心選手としての自覚と責任感がプレーに表れていた。22~23年シーズンにスパイク賞とブロック賞の「2冠」に輝きながら、23~24年シーズンはけがに苦しんだ。今季はシーズンを通しての安定した活躍を誓っており、クイックの精度、ブロックの迫力ともに一段と増した様子。「チームに対する言葉掛けが多くなった。エネルギーを出して頑張ってくれている」と酒井監督もメンタル面での成長を感じ取っている。 SAGA久光の今季開幕カードは10月13、14日。久留米アリーナ(福岡県久留米市)にKUROBEアクアフェアリーズを迎えて行われる。(西口憲一) 【#OTTOバレー情報】 ▼▼▼SAGA久光のスターティングメンバーは【関連記事】から▼▼▼
西日本新聞社