<田畑志真>その笑顔は人を幸せにする 「おむすび」なっちゃん役で注目の19歳 奈緒とは家族で仲良し「いつか共演できたら」
そんな田畑さんにとって、朝ドラ初出演を果たした2024年はどんな年になったのだろうか。
「『今までで一番』というくらい変化の年でした。高校を卒業して、進学せずに、この仕事一本でやっていくことを決めたことへの心の変化もありましたし、朝ドラの撮影に参加させていただいて、自分のお芝居に対する考え方も変わってきました。一つの役を1クール以上長く演じるという経験は今回が初めてで、今までは表面的な部分でしか考えられていなかったことがたくさんあったのですが、長く演じることで、今まで以上に深く役の気持ちや感情と向き合うようになりました。表面的ではなく、目の奥から伝えるお芝居をしたいと思うようになったというか。それができているか、と言われると今はまだ全然なのですが、これからも意識していきたいです」
仲のいい俳優は、脚本家の野島伸司さんが総合監修を務めるアクターズスクール「ポーラスター東京アカデミー」で共に過ごした「奈緒さん」だ。
「今の事務所に入る前に通っていた『ポーラスター』で、ずっと一緒だったのですが、今も連絡取り合うくらい仲が良くて。出会ったときからお芝居に対する考え方、姿勢を尊敬していて、出演作品は必ず見てますし、いつか共演できたらいいなと思っています。実は家族で仲が良くて、奈緒ちゃんがいなくてもお母さんに会いに行って、ごはんを食べさせてもらったりしています」
◇いつかヒロインとして、朝ドラに戻ってくることが一番の目標
奈緒さんも朝ドラ(2018年度前期の『半分、青い。』)でヒロインの親友を演じて、ブレーク。今や映像界に欠かせない存在となったが、田畑さんも彼女の後に続くような活躍を夢見る。
「たくさん引き出しのある女優さんになりたいですし、お芝居はまだまだ未熟ではありますが、いつかヒロインとして、朝ドラに戻ってくることが一番の目標です」
プライベートでは御朱印集めが趣味で、父と兄の影響で野球好き(物心ついた頃からのジャイアンツファン)でもある田畑さんにとって、2025年は10代最後の一年になる。
「とにかくお芝居と向き合うこと、たくさんのことを感じ、たくさんのことを受け止め、自分の成長につなげていきたい、後悔のない10代にしたいなって思っています」