『Rogue Flight』1990年代アニメへの情熱がどうかしてる奥スクロール型シューティングが本日より配信開始
海外のインディーパブリッシャーPerp Gamesが、Truant Pixelによるシューティングゲーム『Rogue Flight』を本日より順次発売開始。対象プラットフォームはプレイステーション5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(本記事の執筆段階ではSwitch版はまだ配信されていない)。価格はプラットフォームにより多少異なるものの、2300円前後となっている。 【記事の画像(8枚)を見る】 さて本作は、奥スクロール型の3Dシューティングゲーム。人類に反旗を翻した星間監視システム“アーガス”から平和を取り戻すべく、最後の希望である宇宙戦闘機アローに乗り込んで決死の作戦に挑むこととなる。 その最大の特徴は、初出時にも大きく話題となった1990年代のアニメを意識しまくった演出だ。VHSノイズ風のエフェクトやアニメ風カットシーンに留まらず、糸奇はなによる主題歌付きオープニングや、三石琴乃や深見梨加らのボイスまで収録。もちろんボイスだけでなくテキストでも日本語ローカライズされている。 さらにゲーム内容でも、アニメ的な“映え”を意識しているだろうロックオンミサイルや、必殺技的な回転ドリフト攻撃(冷静に考えるとハチャメチャだが、割と乱発できるので重要)に至るまで、やりすぎなぐらい詰め込まれている。 ミサイルはめっちゃ暴れながら飛んでく。 オープニングアニメ風の演出。 というわけで映像を見てピンと来た人は海外インディーによる特濃の世界に早速浸ってほしい……のだが、ちょっとクセのある設計の部分もあるので、この記事ではその辺りを少しご紹介しておこう。 まずは「ローグフライト」というタイトルに隠された秘密だ。実は本作は、ローグライトゲームのように何度もプレイすることを想定されている。たとえばストーリーは途中で3つのルートに分岐してそれぞれにエンディングがあるのだが、これをコンプリートしないとNew Game+へと進むことができない。 さてどちらを叩くか、それとも帰りの切符がないことを覚悟で両方殲滅するか……。 だが1面こそ簡単なものの、デフォルト状態ではそこから先を戦うのはなかなか大変。追加兵装をゲットしても、やられると落としてしまったりする。しかしこれは特殊アクションを使いこなすプレイヤースキルの向上以外に、道中で溜まっていく各種ポイントで機体性能をアンロック/アップグレードしていくことで大分変わってくる。 アップグレード用のポイントはそれぞれドリフトアタックの発動やミサイル回収などに紐付いているので(ゲーム内データベースで解説もされている)、いきなり詰まったと感じた時はメイン武器やベーシックな機体操作だけに頼らず、いろいろやってみて学びながらポイントゲットしていくのがオススメだ。 アップグレードは出撃前にもセットできるが、通常モードではステージクリアー後の画面からでも獲得可能。 回転しながらブースターの光跡で攻撃するドリフト攻撃。記者のようなヌルいシューティングゲーマーはボム的なものを後生大事に取っておきがちだが、びっくりするほどリチャージが早いのでヤバそうなら積極的に使うとヨシ。 また1面ボスで気づく人も多いと思うが、“ボス戦ではダメージが入る部分が限定されているのにちょっとわかりづらい”とか、“ボスの弱点に攻撃できる範囲とダメージゾーンが近くて、細かく機体の位置を調整しないとダメージを食らう”といった難点も。ちなみにPC版はSteamで1面のデモが公開されているので、ゲーミングPCをお持ちの人はそちらをチェックしてみるのもいいんじゃないだろうか。 溶岩ステージのボスは実は下の煙が吹き出している辺りが弱点なのだが、気付かないとドローンが延々出てくるだけのループになる。熱意が偏っている分、ちょっとヘンな部分があるのも事実。 なおクリアー後に追加されていく別モードには、残機なしな代わりにポイントにボーナスが付くもっとローグライトなモードや、レトロゲーム風にサウンドがPCM音源風になるモードなども存在する(本当にこういうのがスキなんだねぇ)。 ローグライトなローグ“フ”ライトモード。 レトロモードでは、こういったミッション中の通信などもガビガビの音声になる。アホで素晴らしい。