こうのとり8号機ミッション完了 JAXA会見(全文3完)宇宙開発の難しさをあらためて感じた
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日午後、無事ミッションを完了した無人補給機「こうのとり」8号機について記者会見を行った。 【録画】ISSに物資輸送 こうのとり8号機ミッション完了 JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ISSに物資輸送 こうのとり8号機ミッション完了 JAXAが会見(2019年11月5日)」に対応しております。 ◇ ◇
海外ではWi-Fiは何に使われているのか
NHK:NHKの【キヌタ 00:31:54】です。長浜さんになるかと思うんですけど、先ほどのWi-Fiの件ですけど、日本ではWi-Fiを使う技術っていうのは初めてだっていうことで、海外では何に使われているのかっていうのを教えてもらえますか。 長浜:国際宇宙ステーションの周りには、船外にWi-Fiのスポットがありまして、私、すいません、詳しい事実関係まで正確に押さえられてるわけではないところ、申し訳ございませんが、そのWi-Fiのスポットを使った、おそらく、実験等をやられてるのではないかなというところと、あと海外の輸送機でも一部で輸送機と、あと外部の通信を試みたっていうところがあるっていうふうにちょっと聞いたことはございますが、詳しい、どこの宇宙船でいつだったかとか、そういうところはすいません、今ちょっとお答え、正確な答えを持ち合わせてないので、申し訳ありません。 司会:よろしいですか。では次の質問ある方。じゃあ一番後ろの方。
着水時間はどうやって推定したのか
NVS:NVSの金子です。ミッション完了お疲れさまでございました。おそらく長浜さまになると思うんですけれども、今回スタートラッカーを搭載したということで、これまでの地球センサーと違った、スタートラッカーを使ったならではのマヌーバみたいなのは実施したんでしょうか。 長浜:特別なマヌーバというものはなかったです。 NVS:例えばスタートラッカーをテストするために、特別なものもなかったということで。 長浜:はい。 NVS:あと2点ほどなんですけれども、プレスリリースに再突入の時刻と着水推定時刻というのが記載されていたんですけれども、これ、何か着水物があったのを確認されたということだったのか、それとも何か燃え残ったものがあったとしたらこの辺の時間に落ちたんだろうということだったんでしょうか。 植松:後者のほうになります。実際に、例えば目視あるいはデータで確認したというわけではなくて、もし燃え残ったものがあるとしたら、この辺りにこの時刻に着水したはずだというような情報になります。 NVS:ありがとうございます。最後に1点なんですけれども、今回8号機で、7号機の曝露パレットを回収してきていると思うんですけれども、そうすると次回は8号機のを回収してきて、9号機のパレットはたぶん回収する手段がなくなってしまうと思うんですけれども、これはどういう形の予定になっておりますでしょうか。 植松:おっしゃるとおり9号機の曝露パレットについては回収する手段がないので、これについては宇宙ステーションから、これまでも何回かやっておりますけれどもロボットアームを使って投棄するというような運用を調整かつ計画しております。その場合ですと、非常にゆっくりゆっくり大気圏へ落ちていきますので、全ての物が燃え溶けてしまうというような解析結果が出ておりますので、特に地上に対して何か影響があるというわけではございません。 NVS:もし分かればでよろしいんですけど、曝露パレット、結構大きさがあると思うんですが、ISSから直接投棄したものの中って結構大きい部類になるのかなと思うんですが、過去最大のサイズになるとか、そういう予定にはなったりしますか。 植松:過去最大になるかどうかは、ちょっと確認しておりませんのでお答えできないですけれども、おっしゃるとおり非常に大きなものになることは間違いないです。 NVS:ありがとうございました。 司会:では次のご質問ある方。じゃあ一番後ろの方。