中日・与田剛監督に感じた覚悟【川口和久のスクリューボール】
田口がハキハキしたら…
与田監督[中央]は穏やかなタイプだけど、芯は熱いよ/写真=榎本郁也
打ち上げ間近だった沖縄各地のキャンプを駆け足で回ってきた。かなりハードに動き回ったが、なぜか帰ってきたら体が少し重いんだ。……ご推察のとおり、食べた、食べた。焼き肉、寿司と食いまくった。だって本当にうまいんだ。寿司は昔からのなじみの店で、焼き肉は沖縄では有名なんだが、『もとぶ牧場』というところ。実は、田舎の近くに住んでいた坂口さんというのが社長で、兄貴の同級生でもある。この肉は大げさじゃなく、ムチャクチャうまいよ。なんと言ってもサシの入り方がね……。 グルメ雑誌じゃなかった。話を野球に戻そう。 巨人キャンプのブルペンでは菅野智之が投げていた。「どう、調子は」と聞いたら「もう完ぺきです」と自信満々。確かにストレートの球威、制球力、変化球と、どの角度から見ても、まったく問題がない。すぐ開幕でも大丈夫じゃないかな。 若いのにオジサンっぽいヤツも投げていた。田口麗斗さ。いい仕上がりかなと思ったんで、「今年はやりそうだな」と言ったんだが、こっちは「でも、僕あまり信用されてないんで」とボソボソって。確かに昨シーズンの田口は打たれ出すとピッチングが小さくなって、一気に崩れるケースが目立った。あれじゃ首脳陣も信頼できんよ。 プロでいろいろな経験をした中で、野球の・・・
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週刊ベースボール