槙島ほうき、自分の一本 庄内総合高生、育てたキビで手作り
1/3
庄内町槙島(まぎしま)地区で江戸時代から作られている伝統工芸品「槙島ほうき」の制作体験が16日、同町の庄内総合高(佐藤りか校長)で開かれ、生徒がオリジナルの一本を完成させた。 同校の選択科目「地域の自然」として実施し、3年生13人が参加した。槙島ほうき手作りの会(日下部市雄会長)の会員7人が講師を務めた。生徒は数本のホウキキビを緩みにくい結び方「舟結び」を駆使し、カラフルな色で縛り、長さ約50センチのミニほうきを完成させた。芝田希音(ねね)さん(17)は「結び方が独特で難しかった。地域の歴史があるものを知ることができて良かった」と語った。 生徒たちは今年の春に学校近くの畑にホウキキビを定植し、夏に刈り取った。また、今月9日には同会員の出前講座で、槙島ほうきの歴史や制作方法を学んだ。