「教皇謁見は名誉ある経験」 天正使節再現で帰国報告
約440年前に日本人として初めてローマ教皇に謁見した天正遣欧少年使節を再現し、バチカンでローマ教皇フランシスコに一般謁見した長崎県南島原市の女子中学生4人が31日、同市内で帰国報告会を開いた。西有家中2年の瀬川美空さん(14)は「時代を超えて謁見がかない、名誉ある貴重な経験になった」と充実の表情で振り返った。 天正使節の少年が現在の南島原市にあったイエズス会の学校で学んでいたことを踏まえ、市が2012年から中学生らを派遣。今回は新型コロナウイルス禍の影響などで5年ぶりの実施となり、10月23日に裃姿で謁見した。「光栄です」とイタリア語であいさつすると、教皇は笑顔で握手したという。