飛び込み日本のエース・玉井陸斗、日本初の五輪メダルへ「自分が第1号のメダリストになれるように」
今夏のパリ五輪に臨む飛び込み日本代表が14日、栃木・宇都宮市内で公開練習を行った。男子高飛び込みで表彰台に挑む17歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が取材に応じ「日本の飛び込み界でメダルを取った方はまだいないので、自分が第1号のメダリストになれるように、自分の100%を出し切りたい」と力強く宣言した。 14歳で初出場した前回の21年東京五輪は、21年ぶりの入賞となる7位。22年の世界選手権(ブダペスト)では、日本男子初の銀メダルを史上最年少で獲得した。昨年の世界選手権(福岡)は腰痛の影響で12位に終わったが、なんとか決勝に進んで2大会連続の五輪切符を獲得。今夏に向けては、パリ五輪のテスト大会を兼ねた試合で500・55点をマークして優勝。東京五輪金メダルの曹縁(中国)を抑えてのVに「接戦を勝ち切れて、自信がついた」と順調な調整を重ねてきた。 3年前は、出場することが目標だったという五輪の舞台。パリは「出てからメダルを目指すということを前提にしている」と、野望を胸に秘める。馬淵崇英コーチも、心身の成長を認め「普通に跳べば(メダル獲得)という思い」と太鼓判。日本飛び込み界の歴史を何度も塗り替えてきた17歳が、勝負の夏に挑む。玉井は「成績から来る自信はあるが、パリはパリ。1試合、1試合リセットされていくので、その緊張感はある」と、一切の気の緩みも見せなかった。
報知新聞社