創価大・榎木和貴監督「あの時の忘れ物取りに行く」…箱根路10区の失速から4年、さらに戦力充実
来年1月2、3日の第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=読売新聞社共催)に向け、選手たちの調整は最終段階に入った。東京・大手町の読売新聞社前から神奈川・芦ノ湖までの往復10区間、217・1キロをタスキでつなぐ21チームを紹介する。 【写真】箱根駅伝2021 10区で苦しそうな表情を見せる創価大のアンカー小野寺勇樹
2021年大会、創価大は往路優勝を遂げて復路も9区まで大きくリードしながら、10区で失速して駒大に優勝をさらわれた。榎木和貴監督は「あの時の忘れ物を取りに行く」と誓う。戦力の充実に選手たちの優勝への思いも強くなった今回、「同じ展開になれば絶対に譲らない」という自信がある。
まずは往路で勝負をかける。スタートの1区は、全日本1区3位の小暮栄輝(えいき)(4年)が任されそうだ。前回2区5位のスティーブン・ムチーニ(2年)、全日本8区2位の野沢悠真(3年)も往路だろう。エース吉田響(ひびき)(4年)は「山の神になるため4年間頑張ってきた」と5区への熱い思いを語るが、監督は「別の区間でタイムを稼がせる」という選択肢も残す。
山下りの6区は前回3位の川上翔太(2年)という専門家が健在。終盤の勝負所となる9区か最終10区には、吉田凌主将(4年)を投入する。
国学院大、駒大、青学大の強さは出雲、全日本で思い知ったが、それでも箱根での往路優勝、そして総合優勝は諦めない。「どんな相手でも、いかなる気象条件でも勝ちきる」(吉田響)との思いで、選手たちは箱根に臨む。(塩見要次郎)