広島がV戦線最終コーナーへ まずは難敵?中日と3連戦 安仁屋氏「打てる今なら苦手意識はないはず」
「広島5-7阪神」(25日、マツダスタジアム) 広島が逆転で星を落とし、阪神との3連戦を1勝2敗と負け越した。27日からはセ・リーグで唯一負け越している中日と3連戦(バンテリンドーム)。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「前回のマツダでは3連勝しており苦手意識はないはず」と語り、ラストスパートへ向けて加速すると予測した。 ◇ ◇ この試合で7失点した投手陣だが、七回に3点を取って追い上げたように攻撃面の粘りは評価したい。最近の戦いぶりを見ると、少々点差が開いても“何かやってくれそう”という期待感があるからね。 今回の阪神との3連戦に負け越した広島だが、巨人-阪神と続いた6試合を五分で乗り切ったのだから、決して悪くないと思いますよ。 (この日は初回に菊池の適時打で2点を先行。三回に逆転され、終盤に追加点を許して5点差をつけられたが、七回裏の攻撃では敵失に乗じ、3安打を集めて2点差にまで詰めよった) 27日からは中日戦が始まる。今年の対戦成績(8月25日現在6勝9敗1分け)は開幕していきなり3試合連続完封されたように相性的にはよくなかったが、前回のマツダでの3連戦はカープが3連勝しているからね。まだ9試合も残っているが、もう苦手意識はないでしょう。 負けていたころは打てなかったが、最近は打てるようになっている。今の打線なら“お返し”できるに違いない。3連勝とは言わないが、何とか2勝1敗でいってほしいね。 ただ、この日の試合でも見られたように、反省すべき点はしっかり反省して次の試合に臨んでほしい。 例えば坂倉。先発した森はいい投球をしていたが、三回につかまった。そのきっかけは彼の守備にあると言ってもいいんじゃないか。 二死走者なしからの近本の打球。二遊間への当たりを菊池がうまくさばいて一塁へ投げたが、ショートバウンドになり、捕球できなかった。記録は内野安打でも、これは取ってあげないといけない。 結局、そこからの5連打で4失点。足のある選手の出塁で経験の浅い森は、かなり走者を気にしていたからね。 坂倉は初回にも“ミス”があった。一死満塁から菊池の左前打で2者が還ったが、一塁走者としての中途半端な走塁がたたって挟殺プレーで殺された。 本職は捕手だからあまり責められないが、捕手ならワンバウンドぐらい処理しないと。バットのほうは調子が上がってきたが、やはりこういう守備や走塁でも一流であってほしいね。