日本ハム3―0ソフトバンク（18日）――日本ハムがこのカード6連勝。二回に水野の犠飛で先制し、伊藤が2試合連続完封でリーグ単独トップの13勝目を挙げた。ソフトバンクは打線がつながらなかった。 【写真】5回無死、伏見のファウルフライをフェンスギリギリで好捕する捕手・海野

2回、海野が安打を放つ（18日、みずほペイペイドームで）＝佐伯文人撮影

　ソフトバンクの海野がマスクをかぶる機会が増えている。この日、48試合目の出場となり、自己最多を更新。チームに必要な存在となってきた。

　ガッツのあるプレーが持ち味だ。五回、伏見の打ち上げた球が一塁側ベンチに入りそうになったところを猛追し、ミットを差し出してキャッチした。先発の大関は勇気のある美技を笑顔でたたえ、観衆からも大きな拍手がわき起こった。

　5年目の今季は正捕手の甲斐と併用され、大関、大津が先発する試合で起用されることが多い。若手同士でバッテリーを組むことで、意思疎通がしやすい面もあるのだろう。

　2022年は47試合に出場したが、昨季は8試合にとどまり、小久保監督から「このままでは終わるぞ」と言われたこともあった。オフには「もう一軍、二軍を行ったり来たりはしたくない」と語っていた海野。今季は開幕から、その決意通りの働きを見せている。投手をどうリードするか、夢にまで出てくることもあるというのは第一線で戦っている証しだろう。

　課題の打撃面は打率が1割台にとどまるが、この日は二回に中前打を放った。今季本塁打2本と、意外な一発があるところは魅力だ。（渡辺直樹）