9回に最速146キロのストレート!髙尾響が大ピンチを防ぎ、広陵の四季連続甲子園勝利を導く
<第106回全国高校野球選手権大会:広陵2ー1熊本工>◇12日◇2回戦◇甲子園 広陵の髙尾 響投手(3年)は甲子園初戦の熊本工戦に先発し、1失点完投勝利を収め、4季連続勝利となった。 【トーナメント表】夏の甲子園 大会5日目までの結果一覧 特に見せ場となったのは9回裏、一死2,3塁の場面で髙尾は追い込んで、この試合、最速となる146キロの内角ストレートで見逃し三振を奪うと、続く打者にも、133キロのフォークで空振り三振を奪い、大ピンチを凌いだ。 「あの場面はしっかりと力を入れました」と振り返る髙尾。この試合、調子はあまり良くなく、8回までの最速は143キロ。130キロ後半の速球が多かった。正捕手の只石 貫太捕手(3年)は「ボールが走らないので、力を入れて投げようとする。それがかえって力みになって走らないパターンでしたね」と嘆く。 それでも9回の146キロは、それまでの不調を振り払うようなストレートだった。髙尾は「これまでの経験が生きているのかなと思います」と胸を張った。 終盤で本来の力を発揮した髙尾。3回戦では左の強打者が揃う東海大相模と対戦。接戦が予想されるこの試合でも髙尾の投球が鍵となりそうだ。