「静岡市VS浜松市」の対立・分断が顕著に…実は「リニア問題への関心は低かった」静岡県知事選を振り返る
静岡市民から熱い支持を集めた大村氏だが…
また、川勝知事は政令指定都市の静岡市を解体して静岡県に組み込むような、いわゆる静岡県都構想も推進しようとしていました。これが静岡市民の怒りに火をつけています。 今回の知事選で、静岡市民の多くが「静岡市出身」の大村氏に投票しました。副知事を務めた経験があるとはいえ。大村氏には政治家経験がありません。首長としての手腕は未知数です。 それにも関わらず、静岡市民の多くは「凋落する静岡市をなんとか立て直してほしい」という思いから静岡市出身の大村氏に一票を託したのです。 全国的にはリニアがクローズアップされた静岡県知事選ですが、このように新知事が取り組まなければならない課題は多岐にわたり山積しています。 <取材・文・謝礼/小川裕夫> 【小川裕夫】 フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。首相官邸で実施される首相会見にはフリーランスで唯一のカメラマンとしても参加し、官邸への出入りは10年超。著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)などがある Twitter:@ogawahiro
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