小野賢章と富田美憂が語る!映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』の見どころ
5月24日(金)よりNetflixにて独占配信&日本劇場公開がスタートするオリジナルアニメーション映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』。 『ペンギン・ハイウェイ』、『泣きたい私は猫をかぶる』などの作品で温かく爽やかな世界を丁寧な映像で描き出したスタジオコロリドの最新作であり、監督はスタジオジブリを経てコロリド作品に参加し、『泣きたい私は猫をかぶる』で長編監督デビューをはたした柴山智隆が務めている。 【関連画像】小野賢章さん、富田美憂さんの写真や名シーンを見る(21枚) 「みんなに嫌われたくない」という想いから、“誰かのために”を一生懸命やってみるも上手くはいかず、親友と呼べる友達も出来ない高校生・柊。 人間の世界に母親を探しに来たという“鬼”の少女・ツムギ。 不思議な運命に導かれるように出会い、共に旅をすることになった二人は、旅先で多くの人と出会いながらさまざまなことを学び、お互いの気持ちを理解し合って行く。 リアルとファンタジーが入り混じった世界で、若い二人の成長を描くみずみずしい青春ストーリー。その魅力を、主人公・柊を演じる小野賢章とツムギを演じる富田美憂が語る。 ◆少年と少女の成長に共感!◆ ――完成した映画をご覧になって、お二人はどんな印象をお持ちになりましたか。 小野 共感できる部分がとても多い作品です。思っていることがなかなか口にできないという、誰しもが抱いている悩みがテーマとしてわかりやすく表現されており、その中で少年少女がいろいろな人に出会い、いろいろな考え方を知り、視野を広げて成長していく姿が丁寧に描かれています。観ていて心が温かくなる作品だという印象を受けました。 富田 小野さんのおっしゃるとおりで、私も共感できる部分がたくさんありました。日常的に誰でも抱える悩みを、ファンタジー的要素とともに描いているので、本当に幅広い年代の方に楽しんでいただける作品になっていると思いました。それに、作中の風景もとても綺麗ですし、後半で出てくる“隠の郷(なばりのさと)”の風景もファンタジーな要素があって独特です。私もまだ試写用の映像でしか観られていないのですが、劇場の大きいスクリーンで観たらぐっとくるんじゃないかなと、楽しみにしています。 小野 『泣きたい私は猫をかぶる』に出演させていただいた時から感じていたのですが、コロリドさんの作品は日常の中に非日常的なファンタジーが自然に紛れ込んでいるのが魅力ですよね。この作品で描かれる世界も、不思議だけれど実際にあるんじゃないかと思わせてもらえるような映像になっています。 ――お二人が演じる柊とツムギは、それぞれどのようなキャラクターでしょうか。また、どんな意識で演じましたか。 小野 柊は高校1年生で、(実際の自分自身より)20歳くらい年下ということで、まず大丈夫かな? という不安から始まりました(笑)。自分の気持ちを言葉にすることが苦手だったり、友達を作るためにいろいろ行動はしてみるものの空回ってしまったり、あとは、どの家庭にもあるような親子の葛藤を抱えていたり。同じ悩みを抱えた少年少女が全国にたくさんいそうな男の子、という印象が強かったです。ですから自分としても、本当にどこにでもいるような男の子を演じられたらいいなと思っていました。そしてツムギとの出会いや、いろいろな大人たちと話して生き方を知ることで、彼の価値観や考え方はどんどん変わっていきます。その変化は本当に大切に演じたいと思いました。 富田 ツムギは“鬼”ですが、そこはあまり意識せず、この年頃の普通の女の子として自分の中から自然に出たものそのままで演じました。お母さんを探している子なので、台詞の端々にも他の家族を見てうらやましがったり、さみしがったりしている気持ちが出たらいいなとも思いました。たとえば冒頭で柊のお家に行くのですが、その時に柊のお母さんに髪の毛をといてもらうシーンがありました。そこで、きっとツムギはこういうことをあまりされたことがないだろうから、少しむずがゆい感じを出してください――と、そんなディレクションも受けたので、そういうニュアンスにはこだわりました。