高知県が介護生産性向上センター開設 中山間地域もサービス安定へ
高知県は1日、「こうち介護生産性向上総合支援センター」を開設した。介護事業所の生産性向上や人材確保を図る。特に、中山間地域で課題になっている介護サービスの提供体制の確保に力を入れるという。 センターの主な事業は、介護ロボットやICT(情報通信技術)などのテクノロジーの導入、介護助手の活用など、介護現場の革新、生産性向上に向けた事業者の取り組みを総合的に支援する。 また、職場環境の改善や新たな介護報酬体系における加算の取得サポートを含め、介護事業所に対して幅広く支援していく。 県の嶺北地域と呼ばれる大豊、本山、土佐町、大川村の4町村でモデル事業も行う予定にしている。同地域は四国のほぼ中央に位置する中山間地域で、介護事業所をはじめとする高齢者を支える世代の人口が減少している一方で、介護需要の増加が課題となっている。 センターでは、市の訪問介護事業所から嶺北地域の利用者に対してサービスを提供するモデル事業を進めることで、住み慣れた地域で安心して暮らせる態勢を整備していきたい考えだ。