「アーヤと魔女」あらすじ、声優まとめ 企画者の宮崎駿監督が語った、宮崎吾朗監督長編第3作の評価
3月15日午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて長編アニメ「アーヤと魔女」が放送されます。 同作は、「ハウルの動く城」の原作者としても知られるダイアナ・ウィン・ジョーンズが1990年代のイギリスを舞台に書いた同名児童文学を、スタジオジブリ初の全編3DCGによる長編アニメとして映像化。宮崎駿監督が企画、息子である宮崎吾朗氏が監督を担当し、2020年12月30日にNHK総合で放送されました。翌21年8月27日には、テレビ放送版に一部新カットなどを追加した「劇場版 アーヤと魔女」として劇場公開されています。 同作のあらすじ、主な出演声優のリストとあわせて、宮崎駿監督が劇場版の公開前に本作をどう評価したのかをご紹介します。 【あらすじ】 自分が魔女の娘とは知らずに孤児として育った10歳の少女アーヤ。なんでも思い通りになる子どもの家で何不自由なく暮らしていたが、ベラ・ヤーガと名乗る意地悪な魔女とマンドレークという長身男の2人組に引きとられ、奇妙な家で暮らすことに。魔法を教えてもらうことを条件に、アーヤはベラ・ヤーガの助手として働きだすのだが……。 【主な声の出演】 主人公のアーヤ役を演じたのは、オーディションで抜てきされた当時13歳(※NHK初放送時)の平澤宏々路(ひらさわ・こころ)さん。NHKでの放送前には、「強くて明るい、少し生意気だけど憎めない、そんなアーヤを楽しんでいただけたらなと思っています! 皆さんの『ココロ』に響きますように!」とコメントしていました。ちなみに平澤さんは、昨年公開された劇場アニメ「屋根裏のラジャー」にも声優としてでも、ジュリア役の声を出演担当しています。 寺島しのぶさんがベラ・ ヤーガ役でアニメ声優に初挑戦したほか、マンドレーク役として豊川悦司さん、猫のトーマス役として濱田岳さんが声を担当しています。 [あわせて読みたい]ジブリ長編CGアニメ「アーヤと魔女」寺島しのぶ、豊川悦司、濱田岳ら出演 12月30日放送 ●アーヤ:平澤宏々路 ●ベラ・ ヤーガ:寺島しのぶ ●マンドレーク:豊川悦司 ●トーマス:濱田岳 ●アーヤの母:シェリナ・ムナフ ●孤児院園長:木村有里 ●孤児院副園長:柊瑠美 ●Mr.ジェンキンス:岩崎ひろし ●カスタード:齋藤優聖 ●フィリス:鈴木花穏 ●サリィ:石田さくら 【宮崎駿監督が称賛した、宮崎吾朗監督&スタッフ陣の仕事】 「劇場版 アーヤと魔女」上映直前の21年8月、本作の企画者である宮崎駿監督のインタビュー映像が公開され、「アーヤと魔女」の映像化の経緯が語られました。 「ダイアナさんの作品は好きだから(原作を)開いてみたらとても面白かった。『ハウルの動く城』の時も、いざ取りかかってみたら大変な目にあいましたけど。今度のアーヤは、これは短かいし、非常に辛らつだし、でもそれに負けないものがある。これは面白いんじゃないかと思ったんです」 宮崎吾朗氏に監督に監督を託した点に関しては、「僕は劇場長編じゃないといけない宿命を背負わされているから、『アーヤと魔女』を俺がやることはできないだろう」と思い、それ以降のことは鈴木敏夫プロデューサーに任せたのだそうです。またその時点では、「吾朗にどうのとかそういうのは思ってこなかった。吾朗にはちょっと無理じゃないかと思ったくらい」と振り返っています。 完成した作品を見た宮崎駿監督は、「思いのほか健闘して結構面白くなったと思います。CGの使い方も上手だったと思う。大したもんですよ。本当にいいスタッフが集まったなと思います」と称賛。「元の作品が持っているエネルギーをちゃんと伝えていると思うんだよね」「本当に手放しに褒めたいぐらい、あれを作るのは大変だったと思います」「映画を作る覚悟をちゃんと踏みはずさないでやっていたから、本当に良かった」と、スタッフの苦労をねぎらいながら良いと感じた点を語っています。 [あわせて読みたい]宮崎駿監督のロングインタビュー公開 宮崎吾朗監督作「アーヤと魔女」の評価は?