【MotoGP】ドゥカティ、KTM、アプリリアそして日本勢……MotoGPシェイクダウンでエアロダイナミクスはどう変化した?
MotoGPは2月1日に、セパン・インターナショナル・サーキットでシェイクダウンテストをスタートさせ3日間走行が行なわれた。各メーカーがエアロダイナミクスを追求した新型マシンを投入している。 【ギャラリー】ホンダ&ヤマハはフル参戦ライダーも参加! MotoGPシェイクダウンテスト 2010年代後半からMotoGPのトレンドとなったウイングなどのエアロダイナミクス装備は、2024年シーズンに向けても、各メーカーがその分野で激しい開発競争を繰り広げている。ここでそれらをチェックしてみよう。 ■ドゥカティ エアロダイナミクス領域でMotoGP界をリードするドゥカティは、2月2日に新しい形状のカウルをテスト。チーム体制発表でジジ・ダッリーニャ(ゼネラルマネージャー)が一新されたものを投入すると予言していたが、その通りとなった。 新型は2023年型で見られた空力ソリューションをふたつ組み合わせたものと見られている。ただ大量にダクトテープが貼られていることから、このカウルはまだプロトタイプの段階のようだ。
■KTM
KTMは今回のシェイクダウンテストに新たなリヤウイングを投入。バレンシアのテストで既にレギュラーライダーであるジャック・ミラーのマシンにもすでに見られていたモノだが、今回は2層式のリヤウイングが設けられた。
■アプリリア
新機軸を打ち出して来たのは、空力面でドゥカティと渡り合う存在のアプリリアだ。彼らはステゴサウルス系でもなく、F1系のいかにもなリヤウイングでもない、“コウモリ”系と称されるウイングを備えたマシンを持ち込んできた。 今回アプリリアが持ち込んだマシンのひとつは、マシンテール部の底面からサイドへ薄く伸ばしたようなウイングを備えていた。さらにスイングアームからリヤホイールを大きく覆うフェアリングも装備するなど、外観を変化させている。
■ホンダ
ホンダは主にリヤウイングを改良。細かいステゴサウルス系のウイングを持ち込んでいる。またフロントフォークのウイングも搭載された。彼らは2024年にコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーのひとつとなっているため、シーズン中のホモロゲーション対象のカウルをアップデートできる回数も1回多い。今後、さらに開発が進められるはずだ。
German Garcia Casanova