閉店した老舗店舗をリノベ…カフェや青果店など入る複合施設に「しらかたBASE」オープン(島根)
山陰中央テレビ
中心市街地ににぎわいを取り戻します。松江市で2023年に閉店した空き店舗が飲食店などが入居する複合施設に生まれ変わりました。26日のオープンを前に、関係者にお披露目されました。 松江市の中心部・白潟本町に完成した複合施設「しらかたBASE」。入居する店舗が26日にオープンするのを前に、関係者に施設が公開されました。 坂西美香アナウンサー: こちらの建物は元々は「あご野焼き」で有名だった長岡屋茂助があった場所です。 松江市民にとってはなじみのある場所なのではないでしょうか?ですが、去年惜しまれながらも閉店。そこを活用しようと松江市のまちづくり会社がリノベーションして生まれ変わらせました。 トビウオのすり身を原料にした「あご野焼き」の主力メーカーのひとつとして長年市民に親しまれてきた「長岡屋茂助」。1738年創業の老舗でしたが、2023年7月に業績不振のため閉店しました。店の建物は売却され、松江市のまちづくり会社「まつくる」が購入、3500万円をかけてリノベーションしました。3階建ての建物のうち1階部分には、地元産野菜を中心に扱う青果店が入居、カフェも併設されています。 26日のオープンを前に、松江市や商工会議所の関係者などを招いての試食会。野菜をふんだんに使った「八百屋ランチ」に…ルウから手作りし、野菜のうまみがしっかり溶け込んだ「しらかたカレー」など、ランチメニューの4品が振舞われました。 岡田商店・岡田さつき代表: 性別とか、地元かどうかなどは関係なく集まって楽しいみたいな、そんか感じでみなさんに来てもらえたらと思っています。 松江市・山根副市長: 地元の人もこうして使ってもらうというのがとても励みになると思いますし、私たちもそういうお店ができたことがうれしく思います。 この建物の再生を手がけた松江市の「まつくる」は、松江に本店を置く3つの金融機関と地元企業4社が共同出資した会社で、中心市街地のにぎわいづくりやその基盤になる空き家・空き店舗の利活用などに取り組んでいます。2023年に約30年ぶりに復活した「土曜夜市」もこの会社が中心となって仕掛けました。 まつくる・中尾禎仁社長: (空き家を)埋めていくほうが早くなるような、そんな街づくりをこの街の人たち、それから行政、商工会議所を含めて協力しながら、この街をもう一度30年以前の街に戻していくようにやっていきたい。 松江の商業を支えた白潟地区の再生へ新たな一歩として期待される「しらたかBASE」。青果店とカフェは26日午前11時にオープンします。
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