藤田寛之、全米シニア2位の反響は「想像の何百倍もすごい」
ゴルフの「全米シニアオープン」でプレーオフの末に優勝を逃した藤田寛之(55)=葛城GC=が3日、米国から羽田空港着のデルタ航空機で帰国した。2位と健闘し、「終わってみて残念で悔しい気持ちだったが、よくよく考えたらよくやれたんじゃないか。こういう結果を残せたのが一番の収穫。(反響は)自分の想像の何百倍もすごい」と笑顔で振り返った。 第3ラウンドまで首位で、悪天候で順延になった最終ラウンドは再開後の残り8ホールで3打のリードをはきだし、71でホールアウト。通算13アンダーで並んだリチャード・ブランド(英国)とのプレーオフの4ホール目で敗れた。日本勢2人目となるシニアのメジャー大会制覇はならなかったが、堂々の優勝争いを繰り広げた。 大会期間中、SNSなどを通して徐々に周囲からの声援を感じ取っていたという。「(試合が終わって)『感動をありがとう』とか言葉をいただいた。自分は必死にボールを打って最後は相手をみながらゴルフをしていただけ。それがそういう風にみていただけたんだと思うとそれが一番、プロとしてうれしかった」と実感を込めた。羽田空港には師匠の芹澤信雄をはじめ、多くの関係者がねぎらいに駆け付けた。 4日から岐阜・富士C可児C志野Cで開催される国内メジャー「日本プロ選手権」に出場する。「疲労感はそれなりにあるのかな。初日はちょっとふわふわした状態でのプレーになるのかな。いつものスタンスと変わらない。(目標は)まずは4日間戦いたい。(順位は)30位、20位、10位以内…。段階をもってやっていきたい」と話した。