J1神戸・武藤嘉紀「酒井選手を信じてあそこに走りこんだ」貴重なゴール
明治安田J1第18節最終日(16日、神戸1-0川崎、国立)神戸が川崎に1-0で勝利した。「THE 国立DAY」と銘打ち国立競技場をホームとした一戦で、元日本代表FW武藤嘉紀(31)が自身9試合ぶりのゴール。チームは4試合ぶりの白星で勝ち点33とした。川崎は同20のまま。 仲間を信じてゴール前に走り込んだ。思い通りにボールが飛んでくると、右足で合わせてゴールネットを揺らした。神戸のFW武藤が自身9試合ぶりのゴールを奪い、チームをリーグ戦4試合ぶりの勝利に導いた。 「自分自身、パフォーマンスはよくなかったし、反省しないといけないところもたくさんあったけど、チームを勝たせるゴールを決められてうれしい」 前半43分だ。ペナルティーエリア右からDF酒井が遠いサイドを狙ってシュート。コースは枠から外れていたが、ゴール前に詰めた武藤が「転がってきてほしいと思っていた。酒井選手を信じてあそこに走り込んだ」と押し込んだ。今季5得点目で、リーグ戦では5月15日の福岡戦(ノエスタ)以来、約1カ月ぶりの白星。川崎に対しては今年2月の富士フイルム・スーパー杯(国立、0-1)で敗れており、リベンジも果たした。 この日は「THE 国立DAY」と銘打ち、国立競技場で神戸のホームとして開催。4万9541人の観衆が詰めかけ、大声援が送られた。武藤は2018年W杯ロシア大会など日本代表として29試合に出場。「たくさんのサポーターの前で点を決められるのはうれしいし、興奮する。大舞台には強いほうだと思っている」と胸を張った。 首位の町田を勝ち点5差で追う。「上位に離されるわけにはいかなかったので、今季を占うような試合だと思って臨んでいた。どういう内容であれ勝ち点3が必要だった」とうなずいた。リーグ連覇を目指し、必死に食らいついていく。(西垣戸理大)