イエレン米財務長官、ロシア凍結資産の活用でG7の団結を楽観
声明内容は正式に承認される前にまだ変更される可能性がある。ウクライナ支援については25日に行われる2日目のG7財務相会議で協議される予定。来月のG7首脳会議での最終決定に向け、幾つかの選択肢について合意することを目指している。
リスク共有
G7が計画の大枠の取りまとめに近づいているとはいえ、凍結資産を活用する具体的な融資の仕組み、前倒しで調達される金額、資金の管理・分配方法など、多くの重要な技術的詳細がなお交渉中だ。
重要なのは、G7諸国がリスクをどのように分担するかについて合意する必要があることで、凍結資産の大部分がある欧州連合(EU)にとって特に大きな問題だ。
戦争が終わり、ロシアと何らかの和平協定が結ばれ、同国がウクライナ復興費用の負担に同意した場合、資産は凍結されたままなのか、そうでない場合、そうした資産を担保とした融資の返済にどのような保証が提供されるのか、といった問題が浮上するだろう。
イエレン長官は、ロシア資産がかなりの期間、凍結されたままになる可能性が高いと強調しながらも、G7全体でリスクを共有することに前向きな姿勢を示唆した。「実行可能なアプローチは、どのようなリスクであれ、融資に貢献した金額に比例して共有することだ」と語った。
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原題:Yellen ‘Feeling Good’ About G-7 Alignment on Russian Assets、
Ukraine Aid From Russian Assets Is Moving Forward in G-7 Draft(抜粋)
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Viktoria Dendrinou