どうなる? スーパーラグビー対リーグワン。ラグビー王国の才能集団ブルーズをサンゴリアスが迎え撃つ
サンウルブズがスーパーラグビーから去って4年。ようやく、スーパーラグビーのチームと日本のトップチームが対戦するクロスボーダーマッチが実現する。現在のスーパーラグビーは南アフリカがヨーロッパに拠点を移し、アルゼンチンも離脱。いまは、ニュージーランド、オーストラリアの各クラブ、フィジーのフィジアン・ドゥルア、そして、サモアとトンガの選手を軸にしたモアナ・パシフィカが参戦している。
プロクラブの世界一決定戦を待望する声は以前からあるが、各リーグの期間が異なっていること、試合数過多になり、なかなか実現しない。今回のクロスボーダーマッチ開催は、将来、日本のリーグワンとスーパーラグビー、ヨーロッパのクラブが世界王者をかけて激突するという夢が広がるものだ。
今回は、ニュージーランドのブルーズとチーフスが来日。昨季のリーグワンのトップ4が戦う。そのオープニングマッチとなるのが、2月3日、秩父宮ラグビー場(東京都港区)で行われる東京サントリーサンゴリアスとニュージーランド最大の都市オークランドを本拠地とするブルーズの一戦だ。2024年のスーパーラグビーは2月23日に開幕する。ブルーズにとっては、大切なプレシーズンマッチでもある。
2月1日に発表されたメンバーでは、今季のキャプテンであるLOパトリック・トゥイプロトゥが4番で先発。トヨタヴェルブリッツで1シーズン(2021-2022)プレーしたことがあり、日本のファンにもおなじみだ。3番のPRアンガス・タアヴァオはニュージーランド代表23キャップで左右のPRでプレーできる。2012年にブルーズでスーパーラグビーデビューしたが、2018年から23年までチーフスに移籍し、今季戻って来た。すでにスーパーラグビー100キャップを達成している経験豊富な選手だ。
NO8ホスキンス・ソトゥトゥの父は元ブルーズのWTBでヤマハ発動機でもプレーしたワイサケ・ソトゥトゥ。息子のホスキンスは192cm、106kgのサイズでダイナミックな突進が魅力だ。SOスティーブン・ペロフェタはSO、FBでプレーでき、ニュージーランド代表で日本代表と対戦経験もある(2022年)。卓越したスキルに注目だ。全体に若い選手が多いメンバー編成だが、20歳のWTBケイレブ・タンギタウは7人制のニュージーランド代表で、昨季ブルーズ入り。そのスピードは脅威になる。また、リザーブのルーカス・キャシュモアは、かつてトヨタ自動車でプレーしたエイドリアン・キャシュモアの甥にあたる。ブルーズを率いるのは、今季からヘッドコーチに就任したヴァーン・コッター。ニュージーランド出身だが、フランスのクレルモン・オーヴェルニュ、スコットランド代表、フィジー代表などを率いた経験豊富なコーチだ。
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