熱海のアートイベントに元BiSH「MISATO ANDO」さんが出品
静岡県出身でパンクバンド「BiSH(ビッシュ)」の元メンバー「MISATO ANDO」さんの作品が現在、アートイベント「ATAMI ART GRANT(アタミアートグラント)2024」で展示されている。(熱海経済新聞) 【写真】ANDOさんにとって初めてのパンジーちゃん立体作品(関連画像5枚) 11月2日に開幕した同イベント。期間中、50組の若手アーティストが熱海市内各所で作品を展示している。 ANDOさんは、2023年6月に解散した「BiSH」では「リンリン」の名前で活動。「楽器を持たないパンクバンド」として知られていた同バンド。音楽活動をしていた時から独創的な絵を描くのが好きだったというANDOさんは、バンド解散後に本格的に美術家としてアート活動を始めた。ANDOさんは「山梨にある中村キース・ヘリング美術館で初めてキース・へリングの作品を見た時に強いパワーを感じた。アートは人の心を動かすことを体感し、私も作品作りに挑戦しようと思った」と振り返る。 今回、芸術祭への参加はANDOさんにとって初めて。作品は、イベントのメイン会場「ATAMI ART VILLAGE」(熱海市熱海)に展示する。「パンジーちゃん」のタイトルで、新作を含む立体作品4点と平面作品6点、ドローイング45点を飾る。 作品について、ANDOさんは「1つの根からたくさんの花を咲かせるパンジーにはさまざまな表情があり、人間的な存在感を感じる。私が人として魅力を感じるパンク精神と自分の価値観を持つことをパンジーで表現しているので、それぞれの作品から個性的な表情を見てもらえる。初めて挑戦した立体作品のパンジーちゃんは、特に物質的なリアリティーが出ている」と話す。 イベント開始から約2週間、地元の友人やファンが鑑賞に訪れているという。「ファンの人たちが作品を見て楽しんでくれたり、会場内の『隠れパンジー』を探してくれたりしている様子をSNSに投稿してくれているのがうれしい」とANDOさん。 今後について、ANDOさんは「キース・へリングも展示や来日で訪れていたというワタリウム美術館(東京都渋谷区)で個展を開くことを目標に活動していきたい」と力を込める。 開催時間は11時~18時。金曜・土曜・日曜のみ開場。12月1日まで。
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