中高生のよびかけで300人が反戦デモ 「人を殺さないで…」初参加で涙する人も 福岡
今回、ほかのデモではあまり見られない、若い人たちが多いという印象がありました。アヤさんが言ったように、イスラエルを支持する学生たちがアメリカでも座り込み、即時停戦を広めています。その動きは日本にも飛び火してきて、東京の大学でも始まっています。この天神の会場でも、パレスチナにルーツを持つ高校生と、日本人の高校生が、こんなやり取りをしていました。 神戸:(2人は)お友達? 日本人の女性:たった今、(友達に)なりました! 神戸:たった今?ははは。今日はこのために来られたんですか。 日本人の女性:はい、そうです。 神戸:今話して、友達になったの? パレスチナルーツの女性:はい、インスタも交換しました! SNSで見て集まってきたと言っていました。こういう広がりが始まっています。状況は少しずつ変わってきているのではないか、という印象を持ちました。 ■共鳴したら一緒に50メートル歩いてみよう 「福岡でやるな、地元でやれ」「関係ない、僕らには」という言い方をする人もいますよね。でも「何とか止めたい」「止めるには何かするしかない」と考える人たちが、目の前で動き始めることを止める資格は誰にもないと思うんですね。自分の家族が殺害されようとしている時に、何かしたいと思うのは当然のことですし。 「殺されようが自分には関係ない人たちのことだから」とSNSで言ってしまう人は、ぜひその話を自分の子供にしてください。子供からおそらく、軽蔑されるでしょうね。そういう言葉をSNSで吐くこと自体が非常にまずいと思うのです。自分の子供に聞かせられないようなことは書かない方がいいんじゃないでしょうか。 みんながみんな、デモに参加することはできません。時間もないし、仕事もあるし。でも今回、飛び入りで参加した人がけっこう多い印象がありました。デモを見かけたのでここで入っておこう、と。主張を聞いて「なるほど」と思って、「では、自分にできることとして、今ここで50メートルを一緒に歩こう」。そうすることも大事なことなのではないか、と私はすごく思います。 自分で声を上げるのはなかなか難しいという方は、「自分の代わりに声を上げてくれているんだ」と思って見守ったらいいんじゃないかと思うんです。なかなか言い切れない。歩けない。であれば、沿道から手を挙げるでもいい。拍手するでもいい。見つめるだけでもいい。妨害をしないでいただけたら、と思うんです。