メーシーズ、通期売上高予想を下方修正-5~7月は市場予想下回る
(ブルームバーグ): 米百貨店メーシーズの5-7月(第2四半期)決算は売上高がアナリスト予想を若干下回った。同社は通期の売上高見通しを下方修正。競合他社による値引き拡大や消費者が慎重姿勢を強めていることを理由に挙げた。
メーシーズの21日発表によれば、第2四半期の売上高は3.8%減の49億ドル(約7130億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均は51億ドルだった。
トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「第2四半期には、消費者が一段と選別色を強め始めた」と語った。
売り上げは低調だったが、コスト抑制が奏功し、調整後の1株損益は53セントの黒字。アナリスト予想の平均を大きく上回った。メーシーズは通期の調整後1株利益の予想を据え置いた。
通期の売上高については、従来予想を約2%下方修正し、最大224億ドルとした。
売り上げ減速に対応するためメーシーズはコスト削減に注力しており、その取り組みはここ2四半期に実を結んでいる。前四半期でも利益は市場予想を上回っていた。
消費者の買い物体験を損なわない形で「削減可能なあらゆる経費の分野に注目している」とスプリングCEO。「オペレーションや包装、配送、紙類、買い物袋にかかる費用」を確実に削減できるよう取り組んでいると説明した。
原題:Macy’s Cuts Forecast as Turnaround Struggles to Take Hold (1)(抜粋)
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Jeannette Neumann