「顔見せ程度」すら許されず…松本人志が『ワイドナショー』出演白紙で、“無言のまま”事実上の引退か
「結局出ないんかーい!」 そんな世間の声が聞こえてきそうだ――。 『ダウンタウン』松本人志が1月14日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』への出演を取り止めた。8日にXで 【すごい…写真あり】松本人志が”ニヤリ”と車中から女の子を物色し「後輩芸人とナンパ姿」 《ワイドナショー出まーす》 と予告していただけに、松本の“勇み足”を指摘する声も上がっているが、真相は少し異なるようだ。 昨年末に「週刊文春」が報じた松本の性的スキャンダル。’15年に高級ホテルの一室で女性3人を集めた飲み会を開催し、その後、性的な行為に走ったと報じられた。これに所属の吉本興業は 《当該事実は一切なく、本件記事は本件タレントの社会的評価を著しく低下させ、その名誉を毀損するものです》 と否定した上で 《今後法的措置を検討していく予定です》 と表明した。 年が明けると、事態はさらに動く。 9日発売の週刊文春で新たに3人の女性の証言を掲載し、女性を集めた人物として、『スピードワゴン』小沢一敬に続き、後輩芸人のたむらけんじ、『パンクブーブー』黒瀬純らの名前が挙がった。 松本は文春で続報が出るのを把握した8日、吉本興業を通じて芸能活動休止を発表。文春などとの裁判に注力したいという理由からだった。この時、松本はXで 《事実無根なので闘いまーす。それも含めワイドナショー出まーす》 と投稿。それが結果的に白紙となったことで、一部メディアでは出れるかどうかわからないワイドナショー出演を先に発表した松本の“勇み足”や、「番組の私物化」を指摘する声も上がったが、実情は違う。 「松本さんは文春報道後、ワイドナショー関係者と協議し、番組側も出演の方向で進めていた。つまりフジも最初から松本さんに相乗りしていたんです。 その上で松本さんは『ワイドナショー出まーす』とXに投稿。だから、松本さんの勇み足でもないし、一部メディアでフジ側が勝手に物事を進めた松本さんに“怒っている”というのはありえない」(テレビ局関係者) 出演取り止めとなったのは、やはり世間の反応だった。 文春報道は事実関係が確定しておらず、性被害を訴える女性がいる以上、松本の言葉ひとつで二次被害を生み出す可能性があった。さらにそうしたセンシティブな問題を公共の電波を使って流すことに異論も相次いだ。 松本が9日に 《休業前のファンの皆さん(いないかもしれんが)へのご挨拶のため。顔見せ程度ですよ》 とトーンダウンしたのはそのためだ。 「最終的には局が『いま出すのはリスクを伴う』と判断し、松本さん側に出演取り止めを伝えたそうです。スポンサー離れに拍車をかけることにもなりかねませんからね。 松本さんは活動休止前の最後の顔見せの機会がなくなり、ショックを受けていたそうです。ある意味、事態の深刻さが如実に表れた出来事かもしれません」(同・テレビ局関係者) こうしてワイドナショー出演はなくなり、すでに収録済みのものを除けば、松本はテレビの世界から消える。 文春との裁判は告発女性が増えれば、それだけ時間がかかると予想され、控訴や上告ということになれば判決までに「5年近くかかる」(法曹関係者)。 松本がモチベーションを維持できるかは正直疑わしい。お笑い関係者の話。 「松本さんがまた芸能界に戻って来られるか心配です。しばらくは“松本ロス”が続くでしょうが、1年、2年と経過していけば、慣れてくる。 ’11年に島田紳助さんが芸能界を引退し、業界に衝撃が走りましたが、今日も芸能界は回っている。松本さんもこのまま事実上の引退とならなければいいですが……」(お笑い関係者) 年明けから激動の芸能界。まだまだ混乱は続きそうだ……。
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