ヤマハ発動機、一般職、エキスパート職に新しい人事制度を導入。社員のキャリアの幅を広げ、自発的チャレンジと成果創出を後押し。
ヤマハ発動機は、2025年1月から、「個人が目指すキャリア、チャレンジの実現」と「長期ビジョン実現に向けたチャレンジ」の両立を目指し、一般職、エキスパート職を対象に新しい人事制度を導入することを発表した。ヤマハが新しい人事制度を導入 一般職の新しい人事制度では、個人の強みを生かした自律的なキャリア形成に向け、これまでの役割を超えたチャレンジに取り組む行動や結果が、年功にとらわれず評価される。それに伴い、期待される行動や発揮されたパフォーマンスにふさわしい報酬で処遇される。 C職(総合職)・G職(業務職)・P職(製造職)を統合した共通の等級体系への変更、昇格の申請要件からの在級年数廃止や飛び級導入など昇格要件・登用の運用方法が見直される。これにより、社員の適性や志向を生かした自律的なキャリア形成が促進される。また、新制度における評価手法では、コンピテンシーと業績を評価し、その結果を総合して、基本給・賞与・昇格に反映される。 エキスパート職の新しい人事制度については、働き方の選択肢を複数設け、個人の働き方の実態に応じて役割を付与し、それに見合った報酬とする新制度が導入される。シニアの果敢なチャレンジを後押しすることが目指され、現役同等の活躍を条件に定年前の報酬水準を維持する働き方や、短日勤務など、個人が役割・働き方を選択できる環境が整えられる。 基幹職(管理職)については、2024年1月から、強みを活かしたキャリア形成実現の後押しを目的に、各基幹職の役割を明確化するとともに、担う役割を超えたチャレンジに取り組む行動や結果に基づいた処遇を行う新人事制度が導入されている。 部長やグループリーダーなど職制上の役割を担う「ラインマネジメント」職に加え、専門技術や知識を活かした経営戦略上重要な役割「ストラテジーリード」職が新設されるなど、これまでの能力をベースとした報酬制度から、役割の大きさに応じて処遇する報酬制度とされている。 新人事制度の改定ポイント 1.一般職向けの新人事制度(※2025年から導入予定) ・従来のC職(総合職)・G職(業務職)・P職(製造職)の3つの職類を1つに統合し、Y1からY4の4段階の共通の等級体系に変更。これにより、自律的なキャリア形成を促進する。 ・昇格案件として、在級年数が不問になり、年功的要素からの脱却や早期抜擢を促進する。 ・飛び級昇格を導入。各等級で求められるレベルを超えるチャレンジングな業務に挑戦し、高い成果を出した場合は、2つ上の等級に昇格・登用できる。 2.エキスパート職向けの新人事制度(※2025年から導入予定) ・原則として、基幹職(管理職)はEX-K/EX-A/EX-Y4の3つの等級から選択することができ、一般職は定年前相当の等級となる。 ・いずれの等級の場合も、報酬は定年前と同等の役割を担う場合は、同水準を維持する。 ・EX-AおよびEX-Y4は、週4日勤務/週3日勤務の短日勤務が選択可となる。 3.基幹職(管理職)向けの新人事制度(※2024年から導入済) ・従来の能力基準から役割基準の人事制度に変更。 ・専門技術や知識を活かして経営戦略上重要な役割を担うストラテジーリードを新設。任用対象者の有無に関わらず必要なストラテジーリードのポジションをあらかじめ設定することにより、ポジション要件や人材要件を明らかにし、将来に向けた組織の成長を目指す。 ・職制上の職位に応じた役割に報いる報酬制度の導入。
MotorFan編集部