[MOM4924]明秀日立MF柴田健成(3年)_“マジ最高”の決勝点、1年半ぶり日本一へ覚悟「スタートラインに立てただけ」
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [11.10 選手権茨城県予選 鹿島学園 0-2 明秀日立 カシマ] 【写真】「全然違う」「びびるくらいに…」久保建英の9年前と現在の比較写真に反響 溢れる喜びとともに、日本一を目指す覚悟も感じさせた。MF柴田健成(3年=ACミランSS佐倉Jrユース)が開始6分の先制弾。明秀日立高を2年連続の全国高校サッカー選手権出場に導いた。 昨夏の全国高校総体(インターハイ)で日本一を経験したが、今夏は総体予選で敗退して2連覇の挑戦が早々に幕を閉じた。迎えた10日の選手権予選決勝、相手は総体出場を阻まれた鹿島学園高だった。 「インターハイは0-2で得点が取れなくて、前線としては責任を感じていた。選手権ではその借りを返すじゃないですけど、自分が得点を取ってチームの勝利に貢献したいと強い気持ちで挑みました」 気合い十分で臨んだ柴田は前半6分、CKの流れからゴール前にこぼれたボールに素早く反応。「開いたところが見えて、そこにバーンって感じです」と左足を振り抜いて先制点をもたらした。総体予選では12本のシュートを放ちながらも完封負けを喫していただけに、チームとして早い時間帯でのゴールを狙っていた。柴田は「マジ最高でした」と得点の瞬間を振り返り、チームを勢いづけられたことに喜びを示した。 夏の敗戦後には「3年生中心のチームで、仲が良い3年生なので甘さがあった」と見つめ合い、互いに高いレベルで要求し、時には厳しい言葉もかけ合いながら切磋琢磨してきたという。そういった日々の積み重ねが冬の茨城王者、そして今予選を無失点で終える高い集中力に繋がった。 昨夏に日本一を経験しているからこそ、最後の冬に目指すのは当然日本一。柴田は「今年1年を通して一番嬉しいくらいですけど、全国への挑戦のスタートラインに立てただけ」と気を引き締め、「今日も相手にチャンスを作らせてしまったりしたので、厳しい声かけをしてゴール前をよりシビアに求めていきたい」と力を込めた。