欧州で、アウディRS 4誕生25周年を記念した限定車が登場、初代RS4の「RS4スポーツ」をオマージュ
2.9L V6ツインターボは最高出力470psにまでパワーアップ
2024年5月28日(現地時間)、アウディAGはRS 4誕生25周年を記念した特別なモデル「RS 4 アバント エディション25 イヤーズ(RS 4 Avant edition 25 years)」「RS 5 スポーツバック パフォーマンスエディション(RS 5 Sportback performance edition)」を発表した。それぞれ欧州市場で限定250台が販売される。ちなみに、最初の RS 4 モデル(B5世代)では、「RS4」はスペースなしで表記されていたが、2002年の C5 シリーズの RS 6 で現在の表記に変更されている。 【写真はこちら】アウディコレクションから登場した「クロノグラフ RS 4 アバント エディション イヤーズ」(限定250個)。(全10枚)
1990年代、アウディはアバント RS2と S6 プラスでスポーティワゴンの概念を確立し、その後1999年に、クワトロ社(現在のアウディスポーツ社)がRS4 アバント(B5世代)を発表して大成功を収めた。この初代RS4 アバントは、ワイド化されたボディとコスワースと共同開発した2.7Lツインターボ6気筒エンジンを搭載し、当時としては驚異的な280kW(380ps)の出力を誇っていた。 今回登場した限定車「RS 4 アバント エディション25 イヤーズ」「RS 5 スポーツバック パフォーマンスエディション」はその初代RS4 アバントから25周年を迎えることを記念して開発されたモデルで、その仕立ては2001年に発売された初代RS4(B5世代)の最もスポーティなバージョン「RS4スポーツ」をイメージしたスポーティなものになっている。 2つの限定車に搭載される最新の2.9L V6ツインターボは、最高出力 346kW(470ps)、最大トルク600Nmにパワーアップ。0 →100km/h 加速3.7秒、最高速度は300km/hに達する。また、トランスミッション コントロール ユニットのソフトウェアが更新され、シフト時間も短縮されている。 足まわりは手動調整式コイルオーバー サスペンションである RSスポーツ サスペンション プロを標準装備。車高はRS 4 アバントよりも10mm低く、さらに手動調整で10mm下げることもできる。またフロントアクスルのネガティブキャンバーを2度高め、より硬いコントロールアームを取り付けたことにより、グリップが向上し、コーナリング速度が速くなり、ハンドリングも向上したという。 タイヤはサーキット走行も視野に入れたピレリP Zero コルサを標準装備。ホイールはコンペティション パッケージに採用される鍛造20インチのパラジウムマット仕上げアルミホイールが組みあわされる。またオプションとしてセンサー付き P Zero トロフェオ RS セミスリック タイヤとピレリトラックアドレナリンシステムで構成されるキットも用意される。このトラックアドレナリンシステムは、タイヤに高度なセンサーを内蔵し、タイヤの空気圧や温度に関する情報をリアルタイムに提供する。