上田綺世がエースだ!出場9戦10発 森保日本、シリアに5-0完勝で2次予選全勝突破
2026年サッカーW杯アジア2次予選B組(11日、日本5-0シリア、Eピース)エースからの5発で大勝締め! 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング18位の日本は、同89位のシリアに5-0で快勝。2次予選B組を6戦全勝で終えた。既にB組1位で最終予選進出を決めていた日本は、FW上田綺世(25)=フェイエノールト=の先制点から5得点。上田は最近9試合で10得点とゴールを量産する。18チームが3組に分かれて争う最終予選は9月にスタート。組み合わせ抽選は27日に行われる。 【写真】「俺達の誇り」…スタンドの声援に応える森保一監督 共有したイメージ通りに、左からクロスが上がってくる。ゴール前で待ち構えたFW上田はタイミングを合わせ、頭でニアサイドにぶち込んだ。広島の新スタジアム初の代表戦で、大勝劇につながる先制ゴールを奪った。 「ウイングバックになってサイドを使う場面は増やしていこうという意図があったし、(堂安)律と(中村)敬斗でお互い(利き足と)逆足のサイドなので、どういうふうにクロスを上げてくるかとかどういうイメージを持っているかすり合わせていたので、それが1本目でバッチリ合った」 前半13分。FW南野が左サイドのスペースに出したスルーパスに、MF中村が反応。敵陣深くから左足でゴール前へクロスを上げ、上田がゴール裏で大声援を送る日本サポーターの前で貴重な先取点を決めた。代表通算26試合目で12ゴール。アジア2次予選では出場4試合で6得点、代表では直近の出場9試合で10得点とゴールを量産し、森保ジャパン不動のエースストライカーとして君臨している。 刺激が上田を成長させる。6日のミャンマー戦(ヤンゴン)でFW小川航基(NECナイメヘン)が2得点。2人はセンターフォワードを持ち場とし、U─23代表の2020年アジア選手権でもそろって招集されるなど、東京五輪世代としてしのぎを削ってきた仲だ。上田は「敵対意識はなくて」と言いつつ、「(小川)航基くんも(細谷)真大も(古橋)亨梧くんもそれぞれ武器があって、それが見られるのは自分にとって成長できるチャンス」。ポジションを争う選手の存在を、自身の能力アップにつなげている。 日本はミャンマー戦に続き、攻撃的な3バックにトライした。右ウイングバック(WB)に堂安、左に中村と攻撃の能力が高い2人を配置。両WBが敵陣深くまで進入することでクロスの本数が増え、先取点にもつながった。アジア2次予選を北朝鮮戦の不戦勝も合わせて6戦全勝、24得点無失点で通過。新布陣で挑んだ直近2試合はともに5─0で勝利と、高い攻撃力も見せている。