高ボッチ高原で悠々 乳牛の放牧始まる
長野県塩尻市郊外の高ボッチ高原の牧場で10日、乳牛の放牧が始まった。同市と松本市の酪農家2軒が、妊娠中の雌牛15頭を、標高1500~1600メートルで涼やかな草地に運び込んだ。牛は悠々と草をはんだり、歩き回ったりして10月上旬まで過ごし、丈夫な体をつくって出産に備える。 高ボッチ牧場牧野(ぼくや)組合に加盟する松沢英樹さんと、波多腰和寿さんが、トラックの荷台から生後12~15カ月の牛を下ろした。市や県松本家畜保健衛生所の職員らが1頭ずつ、身体測定やダニ予防の薬の塗布などをした。今年は20頭ほどを放牧するという。 松沢さんは「夏場は木陰が涼しくて、牛は過ごしやすい。たくさん歩いて元気に育ってほしい」と話していた。
市民タイムス