乗車人員増加率、菊陽町の原水駅3位 JR九州管内、23年度33%増 TSMC関連で需要増
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JR九州が20日発表した2023年度の1日当たりの駅別乗車人員で、豊肥線の原水駅(菊陽町)の増加率が前年度比33%増で、管内3位となった。半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出に伴い、利用客数が伸びた。 原水駅はTSMC工場の最寄り駅で、1日当たりの乗車人員が前年度比356人増の1445人となった。利用客の増加に対応するため、JR九州はホームの幅を1メートルほど拡張する考えで、来年3月末までの工事完了を計画している。 菊陽町ではTSMCの熊本工場(第1工場)が今年2月に開所し、年内に量産を始める予定。隣接地では第2工場の造成も進んでいる。近くでは東京エレクトロン九州やソニーグループが新棟を建設中だ。 こうした状況を踏まえ、JR九州は三里木-原水駅間の菊陽町津久礼に新駅を設置して27年春に開業することも目指している。 1日当たりの駅別乗車人員の増加率トップは大分県由布市の由布院駅(56%増)。2位は福岡県篠栗町の城戸南蔵院前駅(40%増)だった。(山本文子)