JUPが7億ドル規模のエアドロップ後に急騰──ソラナは正常に処理
ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で過去行われた中で最大級のエアドロップが1月31日、大きな問題なく大規模に実行されたようで、チェーンは正常な状態を保った。エアドロップを行ったのはジュピター(Jupiter)で、約7億ドル(約1015億円、1ドル145円換算)相当のJUPを100万個近くのウォレットに配布する作業を開始した。 JUPは、東部標準時午前10時(協定世界時15時)の配布直後から価格が上昇し始めた。最初は約0.41ドルだったが、本記事執筆時点では0.72ドルまで上昇。JUPの完全希薄化時価総額は60億ドル(約8700億円)を超えた。
ソラナで大きなトラブルはなし
JUPの価値よりも重要なのは、JUPが取引されるソラナブロックチェーンのパフォーマンスだったと思われる。ウォッチャーらがCoinDeskに話したところによると、ソラナネットワークはJUP関連の活動の集中に耐え、JUPを請求してさらには分散型取引所(DEX)ですぐに取引しようとする集団をさばいたが、大きなトラブルはなかったという。 ソラナブロックチェーンのバリデーターを務めるオーバークロック(Overclock)の匿名のオペレーターである7Layer氏は、エアドロップの初期段階では、「驚くべきことに、特筆すべきことは何もなかった」とし、「サーバーはかなり正常に近い状態に見えた」と述べた。 ただし、ローンチにまったく問題がなかったわけではない。ソラナブロックチェーンのDiscordでエアドロップについて議論していたバリデーターらによると、一部のRPCノード(ウォレットとネットワークを仲介)は、特にエアドロップ開始後の30分間でユーザーの需要に追いつくのが難しかったという。 あるバリデーターはDiscordで、「平均的なエンドユーザーは、何をするにも最初の30~45分間に多くのトラブルを抱えていた」と投稿。「コンセンサスレイヤーがうまく持ちこたえて良かったが、正直に言うと、ユーザーエクスペリエンスはよくはなかった」と述べた。