阪神・前川右京の父・栄二さん「最高ですね。こんな父の日になるとは思ってなかったもんで」
この一発を待ってました! 阪神は4-1でソフトバンクに快勝して連敗を止め、2位タイに浮上。一回に「5番・左翼」の前川右京外野手(21)が自身初の満塁本塁打を放ち、〝スミ4〟で白星をもぎ取った。高卒3年目の若虎が父の日に豪快なグランドスラム。最高の親孝行じゃありませんか~。 【写真】「父の日のプレゼントにしたい」自身初の満塁ホームランを放つ阪神・前川右京 博多から届いた最高のプレゼントに声が弾む。前川の父・栄二さん(52)は愛息が放ったプロ初のグランドスラムをほめたたえた。 「右京らしい一発でした。勝利の一打になってくれて本当にうれしいです」 三重県津市の自宅でテレビ観戦。プロ1号本塁打が飛び出した5月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、父の本音が漏れた。「勝ってほしかった…」。あのときチームはサヨナラ負け。今度は正真正銘、勝利に貢献する一発を放った息子が誇らしい。 「最高ですね。こんな父の日になるとは思ってなかったもんで」 栄二さんは今年、息子から買ってもらった靴を履き、足しげく球場を訪れている。前川の誕生日だった5月18日のヤクルト戦も甲子園で雄姿を見守った。「バースデーソングをファンの方に歌っていただいているのを見ました。本人も『気持ちよかった』と感謝していましたけど、僕も今年一番感動しました」。3安打を放った6月9日の西武戦も甲子園へ。着実に成長を続ける息子に、栄二さんはもうひとつ〝父の日のプレゼント〟をお願いした。 「甲子園で3本ヒットを打ったときは、最後、ライトに打球を捕られてヒーローインタビューに出られなかったみたいで。今度はお立ち台に上がる姿を生で見てみたいですね。それも父の日のプレゼントということで」 敵地みずほペイペイドームに響いた右京のヒーローインタビュー。次は父の目の前で-。〝今年一番〟を更新する感動の瞬間を待っている。