【NBA】セブンティシクサーズのルーキー、ジャレッド・マケインはフォロワー370万人のTikToker「僕はどちらも楽しみたい」
「2つの異なる人生を送るのはクールだよ」
セブンティシクサーズのルーキー、ジャレッド・マケインの経歴はユニークだ。デューク大のシューターであり、1巡目16位で指名を受けた選手であるのと同じかそれ以上に、彼は370万人のフォロワーを持つTikTokerとして知られている。 ダンクコンテストで一世を風靡したマック・マクラングはダンクの動画で人気youtuberとなったが、それはあくまで『バスケ選手がバスケをする』ことで人気を博したもの。だがマケインは違う。Tiktokでの彼はユルい音楽に乗せてダンスを踊る。そのダンスが特段上手いわけではなく、ただただあちこちで、いろんな仲間と笑顔で踊る短い動画を投稿するだけ。つまりは王道のTikTokerなのである。 それはバスケで成功をつかみつつある時も変わらない。NCAAトーナメントのエリート8進出を果たしたロッカールームでチームメートと踊り、マクドナルド・オール・アメリカンのコートではブロニー・ジェームズをダンスに招き入れ、NBAドラフトの会場で踊り、今はセブンティシクサーズの練習場の豪華さに「ワオ!」と驚きながら、いつものように踊る。 踊る他には音楽について語ったり、趣味のネイルペインティングをしたり。バスケについて真面目に語ったり、ドリブルのドリルやシューティングの動画は一切出てこない。 「自分らしくあろうとしているだけなんだ。僕の両親は、僕が幼い頃から自分らしくいるようにと教えてくれたからね」とマケインは言う。「2つの異なる人生を送るのはクールだよ。僕はどちらも楽しみたい」 セブンティシクサーズの公式Youtubeに、そしてポール・ジョージのポッドキャスト番組に出演した彼は、屈託のない笑顔でこう語る。「僕は楽しくてポジティブな何かをSNSで広げたいだけなんだ。それなのに、バスケに真剣に取り組んでいないと見られてしまう。最初はそういった見方に惑わされないようにするのが大変だったけど、いつしか批判する人は自分に自信がないか、思い通りにならない何かを意味もなく僕に投げつけているだけだと分かった。それで気にならなくなったんだ」 Tiktokで踊ることでバスケにマイナスの影響が出るはずはないとマケインは考えている。むしろ彼は自分自身を他の誰よりもバスケに打ち込み、努力している選手だと自負している。彼はこの夏ずっとシクサーズの練習施設に入り浸り、新たなチームメートとともに練習に打ち込んできた。 最も刺激を受けた選手はタイリース・マクシーだという。「彼からはすべてを学べる。NBAにどうやってフィットしたのか聞きたかった。若い選手が早くから大きな成功を収める秘訣を彼は知っている。一緒にトレーニングすることで、彼のバスケに対する姿勢を学べて良かった」とマケインは言う。 「この先に何が待ち受けているかは分かっているつもりだし、そのための準備はできている。この先もできる限りのハードワークを続け、自分に何ができるのかを証明したい」 Tiktokを続けていくことで批判されることもあるだろうが、彼にやめるつもりはない。「僕はここまで自分らしくやってきた。批判的なコメントがあっても気にしない。たとえ僕がどんな奇抜なことをしても、両親はいつも僕を愛してくれる。それが理解できなかったとしてもね。どんな時でも味方がいるという自信があるからこそ、今の自分がある。それをやめるつもりはないよ」