江東区の“島”に「海の森公園」3月オープン ごみの埋立地を森に
東京都は、江東区内で海に囲まれた“島”となっている場所にて、「海の森公園」が2025年3月28日にグランドオープンすると発表した。東京港のごみの埋立地を美しい森に蘇らせるプロジェクトとして、「資源循環」と「都民協働」をコンセプトに整備を進めていた。 【この記事に関する別の画像を見る】 東京湾に浮かぶ、ごみと建設発生土で埋め立てられた中央防波堤内側埋立地で、住所は東京都江東区海の森三丁目地内。1973年から1987年にかけて1,230万トンのごみによって造成し、リサイクル土や建設発生土などで表面に層を形成している。 同プロジェクトでは、都内の公園や街路樹から出る枝葉を利用した土づくりを行なうとともに、森づくりに必要となる苗木は、小学生やボランティアがどんぐりから育て、23,000人に及ぶ都民や企業、NPOとの協働により約24万本を植樹した。苗木はボランティアなどの手により育てられ、現在は森を形成している。 公園の面積は約60ヘクタール。つどいの草原、ふれあいの林、東の小山・西の小山わいわい広場(遊具・バーベキューエリア)、ビジターセンターなどが設置される。開園時間は9時から17時まで。 東京都は公園の魅力を広く発信するため、マスコットキャラクターのデザインを公募。1,666作品の応募の中から選考、オンライン人気投票を経て、最優秀賞となった「うみのもりすけ」に決定した。 「うみのもりすけ」は海の森公園で発見された幻の生物で、特技は木登りと水遊び、ゴミ拾い。今後、公園のイベントやSNSなどに登場する。 海の森公園ではグランドオープン日の3月28日から30日までの3日間、自然豊かで広大な海の森公園の魅力を体感できるイベントを開催する。詳細は1月下旬以降順次告知予定。
Impress Watch,加藤綾