東尾理子さん 夫・石田純一の棺に入れたいものは「靴下! 靴下に囲まれて送られるのも“らしい”」
俳優の石田純一が8月28日、この日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「第10回 エンディング産業展」の中で「生前葬」イベントを行った。 石田は棺の中に入った状態でステージに運ばれ、起き上がりイスに着席するとスクリーンには大学時代からの40年来の友人からのビデオレターが流された。続いて妻の東尾理子さんが弔辞を読み上げ、最後は石田本人の挨拶で生前葬はしめやかに終了した。 イベント後の取材で石田は「個人的にはうるっときちゃいました。いろいろな生前葬があると思うんですが、今日は疑似的なお葬式みたいな感じ。棺に入る時の気持ちって分からないんですが、亡くなった方も意識はないが魂が見ていたり感じていたりするのかもしれない」などと感想を述べた。
理子さんは弔辞では石田とのエピソードをいくつか織り交ぜたのだが「思い出深い話がたくさんありすぎて1個にまとめるのは難しい。私はこういう皆さんの報道で主人のことを知ることが多いんです。新婚旅行の行き先、結婚式をどこでやるのかもテレビで最初に知ったし、そこからいろいろ視聴者の気持ちで見させていただいてきた。都知事選は本当に象徴的な感じ。私もネットニュースで“どうなってるの?”っていう感じで見てました」などと2016年の東京都知事選での出馬騒動を振り返った。そして「改めて言いたいことはないですね。体に気を付けて。言っても言わなくてもやることは変わらないと思うので(笑)」とも。 石田は自らのここまでの人生を振り返り「面白い人生だなと思うけど、お金にだけはそんなに縁がないかなって(笑)。そこが嫌われない理由なのかなって。好きなことをやってこれでお金がざくざくあったら、嫌らしいじゃないですか(笑)。でもぎりぎりで頑張って、今もひりひりしていますが、そこは逆に楽しいかなって思います」と語る。
今後の人生については「予定は…あと14年。一番下が二十歳くらいになるころ。一番上は野球選手になっているか、ゴルフの選手になっているかは分かりませんが。もうちょっと見ていたいなと思うくらい楽しくて、生きがいではありますよね」と現在6歳の次女・つむぎちゃんが二十歳になるまではバリバリと働くつもり。また「自分は作る側に回りたい。10年くらいはやりたい。甲子園の借りは甲子園で返すではないが、芸能の仕事でやり残したことはあるので、そこでもう1回這い上がって気概を見せたい。映画をやりたくて入ってきた世界なので、そこはやりたい」と映画製作への意欲を見せた。 実際の葬儀には何人の女性が来るか?という問いには「それは難しいですが(笑)。老兵は消え去るのみ」とさらりと返した。 また理子さんは実際の葬儀の際に棺に入れたいものを問われると「靴下!」と即答。「家にたくさんあるので、今まで履いていない靴下をどんと入れて、花の代わりに靴下で花を作りますかね。靴下に囲まれて送られるのも“らしい”んじゃないですか(笑)」と語った。