ブラジリアン柔術世界大会で銀メダル 12歳の女子中学生「お母さんを倒したい」
ブラジリアン柔術の世界大会「SJJIFワールド2024」で、大分県別府市の中学生・渡邊愛子(わたなべ・あこ)さんが銀メダルを獲得しました。絞め技を得意とする12歳の目標は、“母親を超えること”です。 【写真を見る】ブラジリアン柔術世界大会で銀メダル 12歳の女子中学生「お母さんを倒したい」 ■“首”がつく技が大好き 渡邊愛子さんは別府市立中部中学校1年生で、ブラジリアン柔術の競技歴は9年です。3歳のとき、両親とともに柔術を始め、最初は好奇心と興味がきっかけでした。 渡邊愛子さん: 「関節技や首を絞める技、“首”がつく技は大好きです」 ブラジリアン柔術は寝技を中心とする武道で、日本の柔道家がブラジルで広めた技術が現地で発展し、世界中に広まったとされています。 渡邊さんは、4年前に日本一のタイトルを手にしました。そして今年9月には愛知県で開かれた世界大会「SJJIFワールド2024」に初めて出場。国の内外から強豪が集まる中、銀メダルを獲得しました。 ブラジリアン柔術の世界大会で中学生のメダル獲得は、大分県内では初の快挙。しかし、本人は「反省の多い試合だった」と振り返ります。 渡邊愛子さん: 「空気が全然違って人も多いし、めちゃくちゃ緊張しました。決勝の相手は力も強かったし、スピードも速かったし、もうちょっとできることがあったのになっていう悔しい試合でした」 ■「お母さんを倒したい」 渡邊さんの最大の強みは関節技。素早いフットワークで、相手の腕や足を取って技を決めます。大分市内にある道場に通っていて、世界で活躍した姿は一緒に練習する子どもたちの目標になっています。 (道場の子ども)「間違っていたら教えてくれるから優しい」「愛子ちゃんみたいに銀メダル、金メダルをとってみたい」 道場BASIS 佐藤亮輔代表: 「練習をしっかりやっているので基本の動きがきっちりできている。これからも楽しみな選手です」 彼女の活躍を支えているのが、母親の真帆さんです。真帆さんも「SJJIFワールド2024」に出場し、3種目で金メダル2個、銅メダル1個を獲得した実力者です。普段は練習のパートナーとして互いに技術を磨きあっています。
母・真帆さん: 「自分よりもうれしいですね。負けが続いているときもあったけど、腐らずにちゃんとやってきた成果なので本当にうれしかったです。親子というよりは同じ競技をしている者として尊敬もしていますし、常に負けられないなと思っています」 世界で活躍する母親は、彼女にとって大きな目標でもあります。 渡邊愛子さん: 「お母さんを超えたいというのが大きなモチベーションになっています。お母さんを倒したいし、日本で国際大会があったときに優勝できるようにしたい」 母の背中を追いかけながら次こそ金メダルと闘志を燃やす渡邊さん。今後さらなる活躍が期待されます。
大分放送
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