「育成の星として頑張ってきている」「超大型契約は現実的でない」「不満だから宣言というわけではない」 ソフトバンク石川柊太、FA宣言で語ったこと
国内フリーエージェント(FA)権を初取得したソフトバンクの石川柊太投手(32)が8日、みずほペイペイドーム内の球団事務所を訪れ、申請書類を提出した。FA宣言した石川の主な一問一答は以下の通り。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 ―FA行使に至った考え。 「自分が野球界でどういう評価をされているかを聞いてみたいというのが一番のところ。そういう権利があるので選択肢が広がるところに価値はあると思う。そういう意味で使用させていただく気持ちになった」 ―最終的に決断したのはいつ頃。 「今年始まった時点ではしようとかは。取れてもいなかったので考えていなかった。取った時点でも自分の中ではシーズンに集中して、リーグ優勝、日本一というところを一番にやってきた。心の底から考える時間はほとんどなかったので。だから日本シリーズが終わって、方向性とかはあったかもしれないけど、決断に至ったのは、自分の中で振り返った時にそういう気持ちが沸いたのは終わってすぐぐらいですね」 ―球団から伝えられたことは。 「うちとしてはウェルカムなのでという話はしてもらいました」 ―いろんな選択肢の中から決断していく。 「自分の中でもどういう選択があるのかを知っていての宣言じゃないので。新たな価値観というか、自分の中での表現だったり選択だったりっていうのが生まれてくるかもしれない。自分の中でも新たな気持ちが出てくるかもしれない。そういう経験はできないというか、そういう経験ができる一つのきっかけだと思うので。すごく不安がありながらも楽しみな部分でもあります」 ―育成入団からたどり着いた。 「育成で国内FAした人いるんですかね。自分の中でも育成で入ったことへの思い入れ、入ってもやれるんだという道があることを示してきた。育成で入ってきた人たちに夢を与えられると思って自分の中では勝手に育成の星として頑張ってきている。大卒で3年目に支配下でもFAを取って行使してっていう流れ。大卒で入ってFA取るって、長かったですし、やっぱりけがとかもありますし。こうやって取れるという現実を見せられたのは育成出身としてうれしく思うし、誇りに思う部分でもある」 ―12球団どこからでも交渉につく。 「自分のランク帯、超大型契約は現実的でないと自覚している。そこで窓口を自分の中で狭めてしまうのはどうかと思う。とにかくここから先は自分はよく分からないので流れに身を任せて進んでいく中でどうなっていくかですね」 ―決め手になるのは。 「本当に始まってから。過去にいろいろFAで他球団に行った人たち見てみると、『あのひとことが刺さった』とかがある。年齢も年齢ですし、年数とか東京出身とかいろんな要素があるかもしれないけど、そうじゃない部分の要素が出てくる可能性はあると思っている。考えてみれば考えるほど始まってみないとわからないというのは一番なので。FAで大事にしたい部分というのはおおまかにはみんな一緒だと思うので、そこは基本線は変わらず、そこからどうなっていくか楽しみというか。どうなっていくのかなと」 ―球団の条件提示については。 「条件提示に関しては誠意は伝わっている。そこが不満だったから宣言するというわけではないというのは伝えておきたいなと思います」 【おすすめ記事】 「悩むことはあるかもしれないけど、結構合理的な方なので」石川柊太が語ったことは下記リンクから
西日本新聞社