健康と食品懇話会、機能性表示制度の安全・安心検討する委員会
健康食品の業界団体「健康と食品懇話会」は24日、都内・明治記念館で2024年度の定時総会および懇親会を開催、機能性表示食品制度の安全・安心に関する検討委員会の設置について発表した。 23年度は、健康食品産業協議会などと情報共有会を定期的に実施したほか、「有効性」「安全性」「消費者研究」などの各ワーキンググループ活動に取り組んだ。安全性ワーキンググループでは、「健康被害情報の収集、集約の具体的なスキーム」について、厚労省と議論を重ねた。このほか、能登半島地震の際に行政の要請を受け、会員企業の協力のもと、整腸やビタミン補給系食品などを供給した。 24年度も引き続き、健康食品産業協議会と協働で、機能性表示食品の制度発展を目指した取り組みや、ワーキンググループ活動の充実などを図る。また、小林製薬の紅麹問題を受け、機能性表示食品制度の安全と安心を検討する委員会の立ち上げを決定した。 同懇話会会長の武藤孝次氏(太陽化学)は、「業界団体として安全性の確保について、どうあるべきか、自ら考えていく必要があるとの想いから委員会を設置した。機能性表示食品を巡る検討会の状況を見ながら進めていく」と述べた。