「シー・シェパード」創設者フランス到着 反捕鯨活動、今後も継続か
デンマークが日本への身柄の引き渡しを拒否して釈放した反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」創設者のポール・ワトソン氏(74)が20日、パリに到着した。今後は家族の暮らすフランスを拠点に活動を続けるとみられる。商業捕鯨に反対するフランスでは、マクロン政権の閣僚らがワトソン氏を擁護する立場を示してきた。 【別の写真】パリの空港に姿を現した創設者、ポール・ワトソン氏 ワトソン氏は日本の調査捕鯨船への妨害行為の際に乗組員を負傷させた疑いなどで国際手配されており、7月にデンマーク自治領グリーンランドで警察当局に拘束された。しかし、デンマーク側が日本の引き渡し要請を認めず、ワトソン氏は17日に釈放された。 パリのシャルルドゴール空港では20日午後、数十人の支援者らがクジラの形をした風船やプラカードなどを掲げ、拍手でワトソン氏を歓迎した。ワトソン氏は「ありがとう」などと述べた後、迎えの車に乗り込んで立ち去った。
朝日新聞社