軒下汚れ、クモの巣取り 武四郎誕生地、きれいに 三重・松阪
消防訓練もして充実
三重県松阪市小野江町の市指定史跡・松浦武四郎誕生地の管理をする「松浦武四郎誕生地保存会」(鷲野光春会長、約30人)は20日午後3時から同所で、先に葉を付けたササ竹で軒下などにたまった1年分のよごれを落とし、新年を迎える準備をした。火災を想定した消防訓練も行った。 同所は北海道の名付け親の松浦武四郎(1818~88年)の生家。すす払いは同会が2018(平成30)年から行っている恒例行事で、今回で6回目。 この日は小野江地区を中心に60~80代の会員が参加。同町の松浦武四郎記念館の山本命館長(48)が進行役を務めた。 長さ3~5メートルのササ竹4本で、建物の外から母屋や土蔵、離れの建物の軒下の汚れや、柱のクモの巣を取るなどして掃除した。 防火訓練は母屋から出火した想定で実施。山本館長が「火事だー」と大声で叫ぶと会員たちは、119番通報や初期消火、避難誘導などの手順を確認した。その後、練習用消化器を使った消火訓練と、AEDの使い方も確認した。 鷲野会長(75)=小野江町=は「すす払いをして今年1年の汚れをさっぱり落として新年を迎える準備が整いました。防火訓練では皆さんが火災が起きたら大変なことになることを理解しているので、充実した訓練ができました」と話した。