間宮祥太朗×一ノ瀬颯が見どころを語る! ドラマ『ハスリンボーイ』オフィシャルインタビューが到着
間宮祥太朗が主演を務める連続ドラマW-30『ハスリンボーイ』が、11月1日(金) 23時よりWOWOWで放送・配信される。 【動画】連続ドラマW-30『ハスリンボーイ』第1話本編フル映像 本作は、非合法なツールを扱う「道具屋」として池袋の裏社会に足を踏み入れた冴えない大学生が、ヤクザ、半グレ、中国マフィアなど、ひと筋縄ではいかない悪人たちの中で生き抜いていく姿を、時にユーモラスに、時に緊迫感満載に描いた新感覚クライムサスペンス。裏社会の実情に詳しく、これまで数々の漫画原作を担当、動画配信番組『丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー』のプロデューサーも務めるライター・作家の草下シンヤと、『東京闇虫』『ただ離婚してないだけ』の本田優貴がタッグを組み、2018年から2019年に週刊ビッグコミックスピリッツで連載された同名漫画が原作だ。 このたび、主人公の久保田タモツを演じる間宮と、その最大の敵として立ちはだかり、後半戦の物語のキーパーソンとなる危険な謎の青年ウツロを演じる一ノ瀬颯のオフィシャルインタビューが到着。初共演となるふたりが見どころやお互いの関係性について語った。
間宮さんの胸を借りて思いっきり演技をすることができた
――WOWOW連続ドラマ初出演となるおふたり。出演が決まった際の感想は? 間宮 WOWOW作品はエッジが効いていて、画の質感も少しトーンが暗くて映画的だなという印象があったので、『ハスリンボーイ』もそのイメージにマッチしていると思いました。原作では描かれていない部分がドラマでどう描かれるのかも楽しみでした。そこまでバックボーンが明かされていない九条をドラマでどう描くのか、最後の抗争もどう決着をつけていくのかというところは、撮影に入る前に台本を読んでお話も伺っていました。タモツの人物像は、原作を参考にしながらという感じでした。 一ノ瀬 僕はシンプルにすごくうれしかったです。今まではこういう裏社会をテーマに扱う作品には出たことがなくて。これまで演じた役柄も日常に暮らすような人か、逆に現実設定からかなりかけ離れた人物が多くて。例えばタイムスリップをするとか、200何歳といった現実離れしたような役は経験があるのですが、実在する世界で、かつ自分からかけ離れているような役柄というのは演じたことがなかったんです。映画やドラマの題材になるような裏社会をリアルに描いた作品で、これだけ素敵な役を頂けたのは本当にうれしかったですし、撮影も楽しみでした。 ――原作や脚本から感じた、それぞれの役柄の印象は? 間宮 タモツは、奨学金の返済という抱えているものはあるけれど、まわりから見たら平凡な学生です。それが予期せぬ事態で裏社会に足を踏み入れ、追い詰められる中でタモツの生存本能がどんどん浮き彫りになっていく。特別な人物ではないけれど、自分の置かれた状況の中で生き延びる術を探しながら、がむしゃらに生きていく姿が印象的でした。 一ノ瀬 僕は原作から汲み取れる部分は少なくはあったんですが、監督は原作に縛られすぎなくていいとおっしゃっていて。僕が演じるウツロはタモツたちの敵というポジションで、生い立ちゆえに「自分は一体何者なんだろう?」というアイデンティティを幼い頃に奪われてしまった人物でもある。そこを自分で必死に探していて、力強く生きていくために仲間も作りつつ、自分が正しいと思う道を突き進んできたし、社会の構図を変えたいというふうに思っているんです。やり方としてどうなのかとは思うし、敵であり悪者ではあるけれど、自分にとっての正義は貫いているんですよね。そういう、一種の信念を強く持っている人物だと感じていました。 間宮 あと、道具屋が出てくる作品の中でも、大学生という素人がやるのは新しいなと、原作を読んで思いました。タモツも九条も、もともと裏社会で生きていた人間ではないので、悪いことをしたいというわけではなく、あくまでもビジネスとして道具屋をしています。ある種淡々と、こういう場面では、こういう人からこういう道具を要求されて……といった、裏社会のさまざまな場面が描かれていたので、興味深く思いながら読み進めました。 ――今回が初共演となりますが、お芝居をしてみて、お互いにどのような印象を持ちましたか? 間宮 ウツロはキャラクター性がとても強くて、どこか2次元的な役ですよね。一緒にお芝居をしていた時も、完成した作品を見た時も、ウツロの突飛な部分と、会話ベースのお芝居との塩梅がすごく上手だなという印象がありました。撮影中もウツロのリズムを作りつつ、こちらの芝居に合わせて会話のやりとりの中でリズムを変えていく作業をしている感じがあって、柔軟だなぁと感じていたんです。監督の指示に対する反応もすごく早かったですね。 一ノ瀬 めちゃくちゃうれしいです! 間宮さんがタモツを演じると聞いたときに、間宮さんのビジュアルイメージとはかけ離れているなと思っていて。それが実際拝見したら、メガネもとても似合っているし、絶妙にオドオドしているところ、覚悟を決めて走り出すときのギャップ、繊細な部分の表現も「ここだ!」というくらい的確に表現されていて。作品を観たとき、タモツという人物が抱える葛藤や覚悟がひしひしと伝わってきたので、本当にどんな役を演じても間違いなく演じられる方なんだなぁと。ウツロという現実には存在しなそうな人物の突拍子ない言動にもリアルに起きているように対応してくれた。僕自身もウツロという役で、間宮さんの胸を借りて思いっきり演技をすることができて感謝しています。もともと持っていたイメージ以上に、本当にカッコよかったです。作品への向き合い方も、人との関わり方、距離感も。相手のことをちゃんと見ていてくださるし、サラッとやってくださるところも余裕があって。自分がいつもアタフタしてしまうほうなので、見習いたいなと思いました。 ――撮影で楽しみだったことは? 間宮 玉山鉄二さんと竹原ピストルさんとの、3人の関係ですね。鉄二さんは昔からすごく好きな人だったんです。ご本人にもお伝えしたのですが、玉山さんが出ていた「手紙」という映画を観て「作品がおもしろい」という一歩向こうには「俳優の演技がすごいから」というのがあるんだと初めて認識しました。ピストルさんはアーティストとして好きな方で、おふたりと関係を築けるかなと、個人的にとても楽しみでした。現場は、とても居心地がよかったです。 一ノ瀬 僕はすべてが楽しみだったのですが、特にウツロとして間宮さんと対峙する時に、ウツロが主導権を握っている感じになるところです。場を支配するような立ち位置を経験したことがなかったですし、間宮さんを翻弄するなんて、なかなかない機会ですから(笑)。ウツロと一緒にいる後藤(剛範)さんとのデコボココンビも、不思議な関係という部分でお芝居するのが楽しみでした。