ジロで区間6勝、ツールでも区間6勝でダブルツール達成！

最終ステージはモナコからニースまで33.7kmの2級山岳が含まれた個人タイムトライアル、総合トップ10の順位の変動が起こりそうな箇所がいくつか。総合6位と7位のアダム・イェーツ（UAEチームエミレーツ）とカルロス・ロドリゲス（イネオス・グレナディアーズ）は1秒差、総合10位と11位のジュリオ・チッコーネ（リドル・トレック）とサンティアゴ・ブイトラゴ（バーレーン・ヴィクトリアス）は22秒差で出走する。 【ハイライト】ツール・ド・フランス 第21ステージ｜Cycle*2024 2番目に走り出したマーク・カヴェンディッシュ（アスタナカザクスタン チーム）は沿道の声援を受けながらウィニングロードのようにツール・ド・フランスとの別れの時間を楽しんだ、またロマン・バルデ（dsmフィルメニッヒ・ポストNL）は伴走車に家族を乗せて時々手を振りながら競技人生を噛み締めており、パレードランがなくとも感動的な演出になった。

第16出走のレニー・マルティネス（グルパマ・FDJ）が中間計測を全て更新しながら48分24秒のターゲットタイム、この記録はバイクを含め全身緑で飾ったマイヨ・ヴェールのビニヤム・ギルマイ（アンテルマルシェ・ワンティ）がチームメートが待つフィニッシュラインを越えてもホットシートを温めていた。第67出走アロルド・テハダ（アスタナカザクスタン）が48分14秒で10秒更新、キャデラックの伴走車も水玉のおめかしをしたマイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュのリチャル・カラパス（EFエデュケーション・イージーポスト）も走り終え、ブイトラゴが48分17秒で暫定2位、チッコーネのフィニッシュタイムは50分18秒と総合10位が入れ替わった。 アルカンシエルよりマイヨ・ブランを優先したレムコ・エヴェネプール（スーダル・クイックステップ）がスタート、前を走るデレク・ジー（イスラエル・プレミアテック）が中間計測を更新、エヴェネプールも36秒更新したものの総合2位につけるヨナス・ヴィンゲゴー（ヴィスマ・リースアバイク）は19秒更新、最終走者のタデイ・ポガチャル（UAEチームエミレーツ）はそこからさらに7秒更新した。第2計測でも第3計測でもその構図はかわらず、フィニッシュタイム45分25秒のポガチャルはヴィンゲゴーよりも1分3秒速かった。大会区間6勝、2年ぶり3度目の総合優勝、26年ぶりのダブルツールと圧倒的強者として最終日を締め括っている。 「とてもうれしいよ！今年は完璧だった、毎日自信が持てた。次の目標はレインボージャージ」ポガチャル、ステージ勝利後インタビュー