Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング28位。未来が明るすぎる! 魅力的すぎるスタジアムがついに
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
28位:V・ファーレン長崎(134) 2024リーグ戦成績:3位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:4人(27位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:9,814人(24位) 2023年度営業収益:21億1100万円(27位) 2024シーズンのV・ファーレン長崎は「あと一歩」という言葉が当てはまる戦いぶりだった。明治安田J2リーグで3位となってJ1昇格プレーオフ(PO)に進出したものの、一発勝負のPO準決勝ではベガルタ仙台に1-4と大敗。レギュラーシーズン6位の相手によもやの敗北を喫した。ただし、2024シーズンはクラブにとって大きな“変化”があったシーズンでもあった。 今年10月14日、長崎の新スタジアム『PEACE STADIUM Connected by SoftBank』がグランドオープンを迎えた。ピッチまでの距離は日本最短の約5m。選手たちの輝きを最大限に引き出す魅力的な舞台装置の完成は、全てのクラブ関係者にとっての夢だった。長崎サポーターが2024シーズンに懸けた熱量は非常に高く、新スタジアム正式開場前から旧本拠地『トランスコスモススタジアム長崎』は数多くの観客が来場。“ピースタ”開場後と併せたホームゲーム平均入場者数は9,814人で、2023シーズンの7,300人を2,514人も上回った。 営業収益も着実に増加している。2023年度は21億1100万円で、これはリーグ27位の数字だ。前年度の営業収益もリーグ27位だったものの、当時の金額は20億6400万円。順位の変動こそないが、2023年度は4700万円を積み増したことになる。 最大2万27人の入場可能数を誇る新スタジアムを手に入れ、長崎はさらに営業収益を増やせる下地を築き上げた。あとは、クラブの持つ“力”をスポーツ面の成績に転嫁させるだけだ。今シーズン、長崎は“ピースタ”と共に2018シーズン以来となるJ1復帰を目指していく。
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