スロースリップ(ゆっくりすべり)検出と千葉県の群発地震に関係は?南海トラフ巨大地震との関連について専門家「関連はかなりあると研究者は考えている」【MBSニュース解説】
南海トラフ地震と、スロースリップの関連性は「かなりある」
――千葉県の辺りではスロースリップが起きていますが、このあと大きな地震が起きる可能性も考えられるということですか。 (京都大学防災研究所 西川友章助教)過去の事例を見ますと、震度5弱ぐらいの地震が起こる可能性はあると考えられます。 ――では、今後30年以内の発生確率が70%~80%とされる南海トラフ地震との関係はどのように考えていますか。 (京都大学防災研究所 西川友章助教)南海トラフでもスロースリップが頻発しております。スロースリップが南海トラフ地震の発生域に、常にひずみを溜め続けているような状況にありますので関連はかなりあるんじゃないかというふうに研究者は考えています。
――地震の発生確率などは、数字としてよく出てくるんですが、どこまで正確に言えるものなのでしょうか。 (京都大学防災研究所 西川友章助教)なかなか難しいところだとは思います。確率は、過去の経験とたくさんの仮定に基づいて計算されてますので、非常に大きな不確かさがある数字です。『誤差が大きいということを理解して』使用する必要があると思います。(2024年3月4日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より) ◎西川友章:京都大学防災研究所・助教 スロースリップと地震活動の関係を研究