春節の帰省で新エネ車が再び「試練」 充電混雑をどう避けるか
【CNS】春節(旧正月、Lunar New Year)が近づき、広州市(Guangzhou)で長年働いている男性の高(Gao)さんは、新しく購入した純電気自動車(BEV)で湖南省(Hunan)の実家に帰る予定だ。経験者からは、家に着く前に少なくとも3回は充電するようアドバイスされている。「充電だけで3時間以上かかり、さらに待ち行列や壊れた充電スタンドに出くわす可能性も考慮しなければならないので、正直言って不安だ」と、高さんは語った。 取材で、経験豊富な新エネルギー車(NEV、新エネ車)のオーナーは、長距離を走る際の重要な注意点を二つまとめてくれた。第一に、必ず充電の計画を立て、途中の充電ステーションの位置を把握しておき、近くの充電ステーションをいくつか候補として持っておく。第二に、車の電池残量は30パーセントから80パーセントの範囲で充電することを推奨する。この範囲での充電速度が最も速く、効率が最高なため、時間の節約ができるからだという。 マイカーで帰省する人に対しては、事前に計画を立てたり、時期をずらして移動することで交通渋滞を避けることが推奨されているが、この「春運(春節時の帰省ラッシュ)の試練」に直面し、電力網は過去のビッグデータに基づき充電需要を予測し、新エネ車オーナーの充電に対する不安を軽減するために車両の流れをスムーズにする取り組みを行っている。 「過去の経験から言うと、電気自動車で高速道路を走る場合、充電のために並ばなければ問題は避けられない。われわれは新エネ車オーナーに対し、サービスエリアで待つよりも、高速道路の出口近くに設置された充電ステーションを探すことを提案する」と、充電ネットワーク事業を手掛ける「特来電(Teld)」の関連責任者は述べた。同アプリは特別に「充電マップ」をカスタマイズし、春節連休に混雑する高速道路の区間の情報に基づき、近くの充電ステーションを検索できる「シェイク」機能を特別に開放した。 現在、全国の高速道路の充電ネットワークは基本的に整備されている。交通運輸部のデータによると、全国の高速道路のサービスエリアでは、直近で合計2万の充電スタンドが設置され、4万9000の小型乗用車の駐車スペースをカバーしている。北京市、遼寧省(Liaoning)、吉林省(Jilin)、上海市、浙江省(Zhejiang)など11の地域では、高速道路のサービスエリアの充電設備のカバレッジ率が100パーセントに達している。 また、数社の自動車メーカーが自社の充電ネットワークを構築しており、これにより新エネ車オーナーは安心して長距離を走ることができる。テスラ(Tesla)、小鵬汽車(XPeng)、極氪(ZEEKR)などEVブランドは現在、高速道路上のスーパー充電ステーションは整備が進んでおり、ユーザーの基本的なニーズを満たしていると語った。(c)CNS/-広州日報JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。